NADiff GALLERY






シュウゾウ・アヅチ・ガリバー 'no fear'
2010年3月5日(金)- 4月11日(日)


Opening Reception:
2010年3月5日(金)19:00 - 21:00 ※アーティスト・トーク有り

Gallery Talk:
2010年4月10日(土)18:00 - 20:00
シュウゾウ・アヅチ・ガリバー × 福住廉(美術評論家) >>詳細


シュウゾウ・アヅチ・ガリバーは60年代より活動を始めたアーティストです。コンセプチュアルな思考と自己の身体への言及が様々なかたちで作品化されていきます。
現在も旺盛な制作活動にかげりはなく、ナディッフでは新作のインスタレーションを展示いたします。

滋賀県大津市に生まれ、高校時代より手探りでハプニングなどの美術活動をはじめ、さらに京都での大学時代には哲学科に在籍しながら、マルセル・デュシャンの作品集から大きな影響を受けたといいます。

1967年上京後は、新宿を根城に様々な実験的な活動を行ったり、映画作品を発表したのち、73年より衝撃的な代表作となる「Body Contract(肉体契約)」に着手します。
その後も多様なコンセプトを身体、時間、物質などを媒介として実験的な表現を数多く残し、80年代以降は海外でも特にヨーロッパでは評価の高い美術作家として活動し続けています。

作品はドローイング、印刷物、インスタレーション、パフォーマンスなど非常に多岐にわたっていますが、すべては存在や自己に対する独自でラディカルなコンセプトの立て方を模索することを起点に、さまざまな問いへと肉薄する姿勢によって貫かれています。

滋賀県立近代美術館での初の包括的な個展にあわせ、ナディッフギャラリーでは地下の一室をガリバーのユニークなアイディアで満たします。
no fear と題されたインスタレーション作品は壁一面にエスタンプをほどこし、オールオーバーだが、よく見ると多様なチャーミングなアイコンの整列となってあらわれます。
原初的な身体性の痕跡でもあるドローイングが、60個のエスタンプに変換されて壁一面に増殖していく様は、行為しつづけることでfearを振り切っていこうとする作家の姿勢が現れているようにも見えます。


協力: 滋賀県立近代美術館、SAGYO TOKYO


□同時開催:「シュウゾウ・アヅチ・ガリバー EX-SIGN」展
滋賀県立近代美術館 2010年2月27日(土) - 4月11日(日)



□「EX-SIGN」展カタログをはじめ海外個展のカタログ、ポスター、マルチプルなどを販売いたします。また、最新シルクスクリーン・プリントも限定で展示・販売します。




Profile

◎シュウゾウ・アヅチ・ガリバー / SHUZO AZUCHI GULLIVER

1947年 現在の滋賀県大津市に生まれる
1965年 滋賀県立膳所高校在学中にハプニング'草地'を発表
1967年 上京、フーテンの名士としてマスコミに報道される
     第1回PLAY展(三宮東遊園地、神戸)
     Exptance(ディスコティックL.S.D.、東京)において'Switch'ほかの実験的な映画作品を発表
1969年 インターメディア・アート・フェスティバル(キラー・ジョーズ、日経ホール、東京)
1973年 写真集『Second Life of Gulliver』刊行
     "BODY"(肉体契約)シリーズの制作をはじめる
1977-78年 Yoyogi-Opened-Studio(ヨヨギ・オリンピック記念館、東京)
1982年 個展"The Gulliver"(デイリー・プラネット・ギャラリー、東京)
1984年 個展"De-Story"(佐藤エステート、東京) ※240時間パフォーマンス
     個展"肉体契約"(佐賀町エキジビット・スペース、東京)
1984-87年 ヒノエマタ パフォーマンス フェスティバル(檜枝岐村、福島)
1991年 このころよりヨーロッパでの発表が多くなる
1992年 "70年代日本の前衛"(ボローニャ市立美術館、イタリア) ※翌年世田谷美術館に巡回
1994年 "人間の条件"(スパイラル、東京)
1996年 "Art Meets"(シャーロッテンボルグ、デンマーク)
     個展"Ambition / Field Climbling"(歴史の庭、オランダ)
1997年 "One-self-portrait" ※夢のなかで開催された展覧会
     "ふくいビエンナーレ#7 メディアと身体"(福井市美術館)
2004年 個展"体位 Paradigm"(京都精華大学ギャラリーフロール)

東京在住



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