NADiff GALLERY


小橋陽介 | 自画持参

Yosuke Kobashi ; jiga-jisan

2011年3月24日[木] - 4月24日[日]

オープニング・レセプション: 3月24日[木] 19:00 - 20:00

アーティスト・トーク: 4月9日[土] 18:00 -
『ハジメテンのお楽しみ会』
出演:ハジメテン(飯川雄大、梅佳代、金氏徹平、川島小鳥、小橋陽介、西光祐輔、パトリック・ツァイ)
www.hajimeten.com/



© Yosuke Kobashi: self-portrait 235 | oil on canvas | 117cm x 117cm | 2011


自画像の画家、小橋陽介の個展【自画持参】を開催致します。

小橋陽介は学生の頃より人物画を描き発表してきました。
小橋にとり、絵画=人物を描く事でした。主に周りに居る友人や家族がその対象でしたが、あるときから、一番身近に在り自由に扱う事の叶うモチーフ=自身の身体という考えに至り、自画像に徹するようになります。
その明るい色調とシュールレアリスティックで混沌とした自我=身体の絡まりあいがユーモラスでもある作風は、2006年のVOCA展でも注目の的となりました。

作品タイトルは『self-portrait』にナンバリングされる事により、作品ごとに付けられていきます。しかし一環したスタイルはそのままに、徐々にその描かれ方は変化してまいりました。
初期にみられる身体のクローズアップから、そのうちに、交じり合う色彩が洪水のように無尽蔵にあふれ、木々と水、動物、植物、食べ物が、荒唐無稽な装置に接続された身体とともに、ある循環らしきものを暗示するようになります。

ただし、その幻想的で儀式的な画面構成の主題は、あくまで自画像です。気づかぬ程の僅かな隙間にポッと、時には分裂し幾数にも折り重なり合い、小橋陽介の身体は必ず登場します。
規則性の無い真っ直ぐな絵の広がりが、画面から勢いよく見る側に飛び込んできます。
時に如何なるものとも解らぬ世界と対峙する小橋陽介という身体を前に、私たちは画面と向き合う事から逃れられなくなるのです。

定期的に個展を開く中で、邁進し続けてきた小橋陽介が、その世界を携えてNADiff Galleryに参上致します。

見応えのある大作も小橋作品の魅力のひとつですが、今回、凝縮されたスペースにおいて一体どのような演出を加えるのか?
シンプルな構成とは一味違う、小橋陽介にとっては実験的展示となります。

是非、ご期待下さい。




Artist Statement

「自画持参」

笑ったりしてる。それってすごい。ぼくの絵を笑ってるのすき。
なんなんこの絵?って聞かれるのもすき。
知らん、って答えるけど。

下手でもなんでも笑われてもいいやって思ってからたぶんぼくの絵はおもしろい。
でワッて思わしたいと思ってからもっとおもしろい。

ぼくも人の絵みて感動するから。あのドキドキしたり頭ぐるぐるなったり、やっぱすごい。
たまーにぼくの絵見てそんなことゆってくれて、すごすぎる。

きみに絵見てほしい。

セルフポートレイト。

描いて持っていくし。

(NADiff Gallery での個展によせて/2011年、小橋陽介)



◎同時開催
小橋陽介 旧作展【ヨーグルト】 2011年3月26日[土] - 4月23日[土]
GALLERY MoMo 六本木 www.gallery-momo.com/
12:00-19:00 日・月曜・祝日休み




Profile

小橋陽介(こばしようすけ)

1980年奈良生まれ。2003年大阪芸術大学卒。東京都在住。


<個 展>
2002 我楽茶堂(大阪)
   LIM gallery(大阪)
2005 ギャラリー菊(大阪)
   Under Public(大阪)
2006 gallery DEN(大阪)
   GALLERY MoMo(東京)
   「クリテリオム66小橋陽介」
   水戸芸術館現代美術ギャラリー第9室(茨城)
2007 gallery DEN(大阪)
   GALLERY MoMo(東京)
2008 gallery DEN(大阪)
   GALLERY MoMo(東京)
2009 GALLERY MoMo(東京)
   gallery DEN(大阪)

<グループ展>
2002「EXISTENCE」SUMISO(大阪)
2004「神戸アートアニュアル2004 トナリノマド」神戸アートビレッジセンター(兵庫)
2005「concrete 2005」ギャラリー菊(大阪)
2006「VOCA展 2006」上野の森美術館(東京)
2007「fore runners&four eggs」GALLERY MoMo(東京)
2008「Opning Exhibition」GALLERY MoMo Ryogoku(東京)
2009「101TOKYO Contemporary Art Fair」秋葉原UDXビル(東京)
   「Summer Group Show Hop Step Jump」GALLERY MoMo Roppongi(東京)
   「neoneo展 Part 1[男子]」高橋コレクション日比谷(東京)
2010「self portrait-私という他人」高橋コレクション日比谷(東京)
   写真家・梅佳代率いるアーティスト集団“ハジメテン”として那須スペクタクルインザファームに参加(栃木)


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