NADiff GALLERY


SWAMP Exhibition
TAKANO Itohisa 鷹野依登久 / YAMANE Yasuhiro 山根康弘


The scenery of a beautiful Cancer
ー美しい癌の景色ー

08.21 fri - 10.11 sun, 2009
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- plan-01: YAMANE Yasuhiro 08.21-09.10
 Opening Party:08.21 19:00-

- plan-02: TAKANO Itohisa 09.12-10.04
 Opening Party:09.12 sat 19:00-
 Guest: KUJUN(music selector)/SEKINE(noise ambient)

- plan-03: SWAMP/ANTISTROT 10.05-10.11
 Live Publication:10.05 mon 12:00-


>> 会期中のイベント・スケジュール・テーブル

・08.29 sat 19:00- SWAMP Symposium / Vol.1 >>
・09.05 sat & 09.06 sun Live publication with C-Mori >>
・09.19 sat 18:00-20:00 SWAMP Symposium / Vol.2 他 >>
・09.25 fri 15:00- Live Sound Publication by KUJUN >>
・09.26 sat 17:00-19:00 SWAMP Symposium / Vol.3 他 >>
・09.27 sun 17:00-21:00 SWAMP Symposium / Vol.4 & Sound Performance >>
・10.03 sat 14:00-20:00 SWAMP Special Live"CANCERMAN" >>
・10.10 sat 17:00-19:00 SWAMP Symposium / Vol.5 >>




二人の画家、鷹野依登久と山根康弘を紹介します。二人は、1997年東大駒場寮でオルタナティブ・スペースOBSCUREの立ち上げの際に知り合い、廃寮問題にゆれる中での雑誌OBSCUREの発行、流通などを経て、SWAMP PUBLICATIONを設立(2004)し、現在に至るまで活動を共にしています。

「沼」を意味するSWAMPは、前身であるOBSCUREが活動の拠点を雑誌の発行、流通に移行して以来、ナディッフが継続的に見つめてきた作家集団です。
彼らはアーティスト・ブックの制作と小規模な流通に関わること以外にも、写真、音楽ほかの多様な表現領域との混沌をかかえた交流とアクト、そしてライブ・パブリケーションと称するユニークな形式のパフォーマンスを行ってきました。

若い美術家はとりあえず手元にある道具や資源を用いることや協働作業によって表現活動の実践を試行錯誤しながら集団のスタイルをきたえあげてきました。ただし、最後は常にそれぞれがひとりの絵描きとして画布を前に孤立を恐れず描き続けています。やはり終始一貫、画家なのでしょう。

彼らは、絵を描くという原初的な表現衝動を保持しながら、街や路上で他者との関係のなかで、もがきながらタングルアップしながら、常に制作という個人に戻っていくという往還運動の中にいます。そういう意味では、野性さとナイーブさ、ストレートさとセンシティブさが同居するいびつな都会のひとつの側面を体現しているということが出来ます。

会期を通して、多くのゲストを交えた多様なライブ・イベントを行い、アートの発生現場を皆様と共有したいと思います。その現場は、路上とは何か、共同性や自己と他者との関係性とは、そして必然的に、そもそもアートとは何か、という問いを投げかけてくるでしょう。

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©YAMANE Yasuhiro, "Hare"

山根康弘  YAMANE Yasuhiro
1974年生まれ。大阪府出身。1995年から1996年にかけて、新宿西口地下ダンボールハウスペインティングに参加。1997年より、旧東京大学駒場寮(のちに廃寮取り壊し)にてオルタナティブ・スペース「OBSCURE」に関わる。2004年、鷹野依登久と共に「SWAMP PUBLICATION」を発足させる。現在はペインティング、ドローイング、アーティストブックを制作の中心にしている。



©TAKANO Itohisa, 2009, "The scenery of a beautiful Cancer"

鷹野依登久  TAKANO Itohisa
1976年長野県生まれ。新宿西口地下ダンボール・ハウスにペインティング(1996−97)。そののち東京大学駒場寮に生活しながら制作活動を行う(1997−98)。1998年には神戸市須磨区下中島公園内阪神大震災仮説住宅に生活、武盾一郎らと仮設住宅にペインティングを行う。OBSCUREにてアートブックの制作に参加(1998−)。2004年SWAMP PUBLICATION設立、以降積極的に公開制作、LIVE PUBLICATIONほかを行う。



■鷹野 展覧会・ブックフェア
1997 個展/オブスキュア(東京大学駒場寮内)、東京
1998 個展/オブスキュア(東京大学駒場寮内)、東京
2001 ブックフェア「THE RELAY OF REALITY」表参道ナディッフ、東京
2003 ブックフェアー「ORDINARY SCENERY/A FAMILIA VIEW」表参道ナディッフ、東京
2003 ブックフェアー「My Family」表参道ナディッフ、東京/タワーレコード渋谷店、東京
2003 個展「東京風景」/OFF SITE(東京)
2004 個展「東京風景U」/表参道NADiff
2004 ブックフェアー「My SWAMP」表参道ナディッフ、東京/タワーレコード渋谷店、東京
2004 公開アーティストブック制作Vol.1「東京風景B」/NADiff
2004 公開アーティストブック制作Vol.2「CAVERNOUS CITY PEOPLE」/NADiff
2005 MOLESKIN主催 MY MOLESKINE EXHIBITION参加
2005 タワーレコード渋谷店7Fにてトークショー開催「何故今アーティストブックなのか」
<ゲスト:高橋信也氏(現・森美術館ジェネラルマネージャ)・吉本麻美(うらわ美術館学芸員)>
2005 公開アーティストブック制作Vol.3/NADiff
2006 公開アーティストブック制作Vol.4/NADiff(浅野忠信・鷹野依登久・山根康弘)
2007〜2008 作品制作及びライブパブリケーション

■山根・鷹野 主な作品集
鷹野依登久画集「THE RELAY OF REALITY」(協力:ART BY XEROX) 2001
映画「STATE OF DOGS」パンフレット挿絵:鷹野依登久(文章:伊勢英子・坂本美雨・内田也哉子)発行:スローラーナー 2001
鷹野依登久画集「ORDINARY SCENERY」「A FAMILIA VIEW」 2003
山根康弘画集「PORTRAITISM」「A TRAIL」 2003
鷹野依登久漫画「My Family」 画集「東京風景/Tokyo Fukei」 2003
山根康弘画集「CLIA(+)」「CLIA(-)」 2003
鷹野依登久作品集「My SWAMP」(以上、協力:ART BY XEROX)、画集「Tokyo Fukei B」 2004
浅野忠信・鷹野依登久・山根康弘 画集「キャラクター」 2006
鷹野依登久・山根康弘・清水チアキ 「SWAMP MUSEUM」(協力:川口メディアセブン) 2006
鷹野依登久・山根康弘・武盾一郎ほか「Questo e'non un libro」(協力:AIT) 2007、「Questo e'non un libro」特装版「銀盤」2008
山根康弘・武盾一郎 「公然芸術罪」 2008 山根康弘作品集「SHRINE」「PRAY」(NADiff a/p/a/r/tにてLIVEPUBLICATION) 2008
山根康弘・武盾一郎『Quest e' non un TAKO-YAKI(これはたこ焼きではない)』(協力:GalleryStump) 2008
山根康弘「Open Apartment」 2009     ほか


■ANTISTROT アンチストロット について;
オランダのロッテルダムを拠点とするアーティスト集団。SWAMPと同世代の8人のアーティストのグループで、集団制作によるウォールペインティングなどを得意とする。東京にてSWAMPのメンバーとの交流を深め、近年ではNYほかでも公開制作、展覧会などを行っている。


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