淺井裕介「ピュシスとピュシス - テープと旅のドローイング」

ご好評につき、会期を2021年1月24日まで延長いたしました。

2020年12月28日(月)~2021年1月6日(水)の期間は休業とさせていただきます。

2021年1月11日(月)は祝日の為営業いたします。

営業日:木、金、土、日、祝

営業時間:13~19時

※当面の間、営業日と時間を上記に変更させて頂きます。皆様にはご不便をおかけいたしますが何卒、ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。

あの人は火山になりたいと言った, 2020 ⒸYusuke Asai, Courtesy of ANOMALY

 

●概要

 
NADiff Galleryではこの度、淺井裕介の新作展「ピュシスとピュシス―テープと旅のドローイング」を開催いたします。

淺井裕介は、主に、各地で採取した土と水で描く「泥絵」シリーズ、アスファルト道路に用いられる熱溶着式路面標示シートをバーナーで焼き付けて描く「白線」シリーズ、マスキングテープに耐水性マーカーで描く「マスキングプラント」シリーズの三つに分類され、アトリエでの個人の制作にとどまらず、屋外の大規模なプロジェクトでは、友人やボランティアなど第三者との共同作業を交えながら制作します。変化を受け入れながら成長を楽しむように作られていくその過程は、有機的に生成する自然を植え付けていくかのごとくダイナミックに展開されています。

本展タイトルになっている、ギリシア語で「自然」を意味する言葉「φύσις ピュシス」は、古代ギリシアの哲学者たちによって世界の根源とされ、絶対的な存在とされていました。そして「ピュシス」には、「誕生」「成長」「生成」といった意味もあり、おのずと生まれ、生成、発展する可能性を常にもつ生命ある有機的な存在として捉えられ、人間は「ピュシス」の一部に包み込まれているとも考えられていました。

近年、淺井はユーラシア大陸を巡る旅、中国の重慶、上海、 北アイルランドや石巻、猪苗代などの各地での制作過程で、「野生」や「自然」について多くを学び、思考を深めてきたと言います。その過程で触れた「ピュシス」としての自然に大いに関心を寄せた淺井が、今回「マスキングプラント」による新作を展示室内に宿します。

淺井は2020年のコロナ禍の時間においても立て続けに新作の発表を続け、止まない制作から作品は刻々と深化を遂げています。作家の最新の創作をご覧頂ける本展、是非ご期待下さい。

会期中には展示の入替えを一部行う予定ですので、スケジュールが決定次第当欄にてご案内いたします。
 11月26日[木]より展示作品の一部入替となりました。
NADiff Gallery一面に描かれた「マスキングプラント」は、5mを優に超える店内ガラス壁へと生育していきます。
コロナウイルスによる自粛期間中、アトリエにも行けず自宅の机で描いたドローイングや、2018年に約1年かけてロシアから入りユーラシア大陸をバスや船で移動しながら様々な国へ旅をした際に描いたドローイング、自宅の書棚から飛び出した大小様々な素材に描かれた作品を1F店内にて展示いたします。新たに追加されたドローイングにはテキストも併せ展示していますので、ドローイングが描かれた土地土地での情景を読み進み、じっくりと絵の旅をお楽しみください。

NADiff Gallery「ピュシスとピュシス - テープと旅のドローイング」制作風景はこちら ↓


 

協賛=カモ井加工紙株式会社
協力=ANOMALY


 

●新型コロナウィルス感染予防対策

 
【お客様へのお願い】
*ご来場時にはマスクの着用をお願いいたします。
*ご来場時には手指の消毒をお願いいたします。
*発熱や咳、全身痛などの症状がある場合、ご自身の体調に不安のある場合は、くれぐれもご無理なさらずご来場をお控えいただきますようお願い致します。
*お客様同士およびスタッフとの距離を十分に取れる空間確保のため、入場制限を設ける場合がございます。
*大人数でのご来場はなるべくお控えください。
*万が一関係者などから新型コロナウイルス感染症の発症があった場合、連絡を差し上げられるよう、ご連絡先の記入をお願い致します。

【当店の対策】
* 1階の店内入口にアルコール消毒液を設置しておりますので、入店の際は手指の消毒をお願い申し上げます。
* 2時間に1度、地下1階の搬入口を10分間開放し、展覧会会場の換気を行います。
* 2時間に1度、螺旋階段の手摺や、鑑賞用の椅子のアルコール消毒を行います。
* 当店スタッフは毎朝体温を測定し、健康状態を確認のうえ出勤しております。手洗いと手指消毒を徹底し、マスク着用で対応いたします。
 
>>営業時間・店内での新型コロナウイルス感染症の予防と感染拡大防止対策について


 

●商品情報

 

淺井裕介×NADiff 旅のドローイングブッグ『Daily recordsーFrance.』

発売日:2021年1月10日
著 者:淺井裕介
版 元:NADiff
デザイン:川村格夫
サイズ:A6変形
仕 様:中綴じ製本ポストカードセット ミシン線入り (8枚セット)
2018年の6月から11月にかけてユーラシア大陸を旅した13ヵ国の国々の中からのドローイングブック 第1弾ジョージア編、第2弾イスタンブール編に続く、第3弾はフランス編。
>> NADiff ONLINE STORE
  


 

●同時開催

 
●グループ展「生命の庭―8人の現代作家が見つけた小宇宙」
会場:東京都庭園美術館
会期:2020年10月17日[土] – 2021年1月12日[火]
>>展覧会公式サイト
 
●グループ展「池袋モンパルナス2.0」
会場:TURNER GALLERY
会期:2020年11月16日[月]- 12月8日[火]
「池袋モンパルナス2.0」は12月16日[水]まで会期延長となりました。
但し、12月9日[水]は展示入替の為、休館となりますのでご注意下さい。
 


 

●PROFILE

 
淺井 裕介(あさい・ゆうすけ)
1981年東京生まれ。東京在住。

淺井は個人のアトリエでの制作と並行して、2003年よりマスキングテープに耐水性マーカーで植物を描く「マスキングプラント」の制作を開始、また、滞在制作する各々の場所で採取された土と水を使用し、動物や植物を描く「泥絵」や、アスファルトの道路で使用される白線素材のシートから動植物の形を切り出し、バーナーで焼き付けて制作する「植物になった白線」など、条件の異なったいかなる場所においても作品を展開する。近年は立て続けに10mをゆうに超える泥絵の大作を発表して注目を集めた。淺井の描く動植物たちは多くの場合画面に隙間なく併置され、大きな動物の中に入れ子状に小さな動物が現れたりと、ミクロの中にマクロが存在するこの宇宙の生態系を表しているようでもある。近年の主な個展に彫刻の森美術館での「淺井裕介 ― 絵の種 土の旅」(2015-2016年)。また、ヴァンジ彫刻庭園美術館での「生きとし生けるもの」(2016年)、「瀬戸内国際芸術祭」(2013-2016年・犬島)、「越後妻有アートトリエンナーレ2015」、ヒューストンのRice Gallery での個展「yamatane」(2014年)など国内外のアートプロジェクトに多数参加している。
 


 

●お問い合わせ

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NADiff a/p/a/r/t
150-0013 東京都渋谷区恵比寿1-18-4 NADiff A/P/A/R/T 1F
TEL. 03-3446-4977


※当面の間、営業日と時間を変更いたします。
営業日:木、金、土、日、祝(1月11日(月)は祝日の為営業いたします。)
営業時間:13~19時 

2020年12月28日(月)~2021年1月6日(水)の期間は休業とさせていただきます。
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