NADiff Window Gallery vol.19 / 丹羽良徳「ベルンで熊を拍手喝采する」

好評につき期間延長!

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Sketch for the project Clapping bears in Bern, © Yoshinori Niwa

   
  
スイスのベルン市でのプロジェクト「ベルンで熊を拍手喝采する」(2011)を紹介します。
   
多くの地域住民に協力してもらい、中世からベルン市で飼育されている市の象徴的存在の熊に対して拍手喝采し、ねぎらい、祝福の言葉を述べる。拍手の際に述べられる言葉は事前に市民との協議によって話し合われ、その過程はすべてビデオで記録される。
このプロジェクトは、ベルン市民の精神的なアイデンティティーであり共同体のシンボルである熊に何を言うことができるのか、という問い立てをする。
   


●EVENT

   
《NADiff A/P/A/R/T 全館同時オープニング・レセプション》
2/10 fri 18:00 -
NADiff A/P/A/R/T各スペースにてドリンクやフードメニューをご用意致します。
 
《アーティスト・トーク》
「トランスナショナルな個人映像記述術」
2/19 sun 17:00 - 19:00
ゲスト:市原尚士(読売新聞水曜夕刊ポップスタイル欄の編集長)
NADiff a/p/a/r/t (1F) 店内にて
入場無料(予約不要) ※30名様以降は立見となりますのでご了承ください。
  
国家横断的、個人史と世界史などをテーマにこれまで丹羽良徳が世界各地で実施してきたプロジェクトをどのような手法で行われているのかお話します。そこから映像作品の可能性について、もしくはそこからはみ出してしまう可能性などを映像やテキストを交えて紹介します。
   


●関連商品

 niwa_poster[1]
丹羽良徳サイン入り青焼きポスター
  
ナディッフの展示に併せて、制作された映像作品のサイン入り青焼きポスターです。青焼きなので、年月によって退色していき色が薄くなって、最終的には消えてなくなってしまいます。この機会にぜひどうぞ。
   
「ベルンで熊を拍手喝采する(2011)」
「自分の所有物を街で購入する(2011)」
「自宅のゴミをサンフランシスコのゴミ捨て場に捨てに行く(2006)」
A1サイズ / 3種類 各1,200円+税
  
>> Webshop



第4回恵比寿映像祭 ―映像のフィジカル How Physical
2012年2月10日[金] - 2月26日[日] 東京都写真美術館 www.yebizo.com


●Profile

   
niwa_profile[1]
丹羽良徳 / Yoshinori Niwa
   
1982年愛知県生まれ。多摩美術大学造形表現学部映像演劇学科卒。
不可能性と交換行為を主軸とした行為や企てを路上などの公共空間で試みることで、社会や土地の歴史へ介入する「行為」そのものを作品として制作する。多くの場合は、それが何であるのか知らされずハプニング的に行われる。本来死んだものや社会的に不要なものに働きかけること、便宜的な「A」と「B」による不毛な交換行為、そしてそれを場合によっては誰も見ていないところで繰り返すこと。そのため他者との対話や関わりは、たびたび一方通行であり、不毛に終わる。不可能性が眼に見える現実を解体し、「公共性」という幻想のシステムの彼岸を露出させる新たな物語を作り出す。
主な作品に、東ベルリンの水たまりを西ベルリンに移しかえる「水たまりAを水たまりBに移しかえる(2004)」、泥棒に銀行強盗をお願いする「泥棒と文通する(2010)」、東欧革命を知らない若者と社会主義者を結びつける「ルーマニアで社会主義者を胴上げする(2010)」など。
展覧会に「複合回路 vol.3アクティヴィズムの詩学」(2010 ギャラリーαM)など。
参加アーティストインレジデンス事業に、HIAP-Helsinki International Artist-in-residency Programme(2010 フィンランド)など。
WEB:http://www.niwa-staff.org/