金氏徹平「Fluorescent Green Boxと未発表、未完成作品」

営業日:木、金、土、日、祝

営業時間:13-19時 

 
 

 


 
 

●概要

 
この度NADiff Galleryでは、美術家/彫刻家の金氏徹平の活動20周年を記念した展示を開催いたします。金氏は、2003年に京都市立芸術大学大学院美術研究科修士課程彫刻専攻を修了し、活動初期より国内のみならず海外でも数多くの展覧会やコラボレーションを行ってきました。身のまわりのものを素材に部分を切り抜き繋ぎ合わせ、既存の文脈から離れ新しいイメージを作り出すコラージュ的手法で制作をしています。異なる用途の日用品やおもちゃなどを接続し、白色の石膏や樹脂を流し固めることで再構築しひとつの集合体となる《White Discharge》、液体化粧品のイメージの切り抜きを別のスケール感を持つ写真と組み合わせることでズレが発生しながらつながる《海と膿》、真っ黒い穴の開いた建物や箱状のものに、球体や煙などの様々な大きさの正体不明のものが出たり入ったりする様子を描いた《tower》シリーズなど、表現方法は彫刻、インスタレーション、絵画、写真、映像など多岐に渡ります。また、towerシリーズでは、ドローイングからアニメーション、演劇、そしてお店へと展開するなど、モノやイメージの繋ぎ合わせにとどまらず様々なジャンルの人々、事物との掛け合わせなどのコラボレーションを積極的に行い、彫刻の概念を拡張してきました。

今年2022年に活動20周年を迎える金氏の個展「Fluorescent Green Boxと未発表、未完成作品」では、「Fluorescent Green Box」のリリースとともに、未発表作品や未完成作品を展示いたします。ボックスには、これまでに制作された作品、作品集、広報印刷物、素材、試作品、グッズ広報物、作品が掲載された雑誌、制作過程で⽣まれた破⽚など、⾦⽒の活動を取り巻くあらゆるものが⼀つの箱に収集されています。ギャラリーでは、活動初期から手を加え続ける《White Discharge》のプロトタイプや未発表作品の展示を行い、作家のこれまでの活動を改めて組み合わせ、今現在の視点で再構成する展示となります。これまでの作品を捉えなおすことで、20年間様々な展開を遂げてきた金氏の、未来への起点にもつながる節目の展覧会となることでしょう。
 
 


 

「不安で不確かな時代」というような言い方がありますが、少なくとも僕が作品を発表するようになった20年前からそうでない時代はありませんでしたし、安心で安定的な状態が想像できません。それでも、いつも不確かな世界を不確かなまま捉えようとすること、さらに他の可能性を想像すること、もしくは20年間を素材にして20000年を想像するようなことにチャレンジしている気もします。
作品を発表するようになってからの20年間で出版してきた作品集やカタログ、掲載誌、広報物、印刷物、作品の断片、素材、試作品、または未発表作品や何年も手を加え続けている未完成作品を捉え直すことで、僕の20年間の20%くらいは見えてくるのではないかと思いますが、むしろその周りにあった何か、周りにいた人、もしくはまったく語られていないこと、が残りの80%であり、重要なことで、見えてくると良いなと期待していることです。

金氏徹平

 


協力:株式会社サンエムカラー


 
 

《Fluorescent Green Box》

 
特製のスペシャルボックスに、過去20年間の作品のかけらや稀少なアートピースを封入した、限定50部、3種類の作品「Fluorescent Green Box」をNADiff限定でリリース。これまで出版してきた作品集やカタログ、掲載誌、広報物、印刷物、作品の断片、素材、試作品が収められています。

 

【ed.1/50】(木箱とダンボール箱のセット)

制作年:2022年
素材:木箱、ダンボール箱、ミックスドメディア
(立体作品2点、平面作品2点、その他作品の断片や作品素材多数、作品資料多数、作家所有の国内外発行の作品集及びカタログ全種、作家所有の展覧会広報印刷物全種、Tシャツ、トートバッグ、靴下、バッジ、マグネット、ステッカーなどのグッズ10点以上。作家のスタジオのCD棚からランダムにチョイスした1〜2枚のCDなど。) 
サイズ:木箱=H18×W45×D45cm 、ダンボール箱=H8×W50×D50cm
木箱制作:竹内秀典 
  
 

【ed.2~10/50】

制作年:2022年
素材:木箱、ミックスドメディア
(立体作品1点、平面作品1〜2点、その他作品の断片や作品素材多数、作品資料多数、作家所有の国内発行の作品集及びカタログ全種、作家所有の海外の展覧会カタログ1〜3冊、作家所有の展覧会広報印刷物全種、Tシャツ、トートバッグ、靴下、バッジ、マグネット、ステッカーなどのグッズ6〜8点。作家のスタジオのCD棚からランダムにチョイスした1〜2枚のCDなど。)
サイズ:H18×W45×D45cm
木箱制作:竹内秀典 

 

【ed.11~50/50】

制作年:2022年
素材:ダンボール箱、ミックスドメディア
(作品または作品の断片1~2点、作品資料数点、作家所有の国内発行の作品集及びカタログ全種、作家所有の展覧会広報印刷物多数、Tシャツ、トートバッグ、靴下、バッジ、マグネット、ステッカーなどのグッズ5〜6点。作家のスタジオのCD棚からランダムにチョイスした1〜2枚のCDなど。)
サイズ:H10×W50×D50cm
 

 
 
※ご購⼊は先着順にて承ります。ボックスの内容はすべて異なります。 
※ダンボール箱(ed.11-50)のエディションはお選びいただけません。 
※全ての内容物は作家個人が所有、保管していたものを詰め込んだもので、多少の傷や汚れがある場合がございます。作家所有の資料を集めてボックスにした作品であるとご理解ください。
 


 

●作品の販売について

 
展示作品の一部は2022年4月7日(木)13:00よりNADiff a/p/a/r/t店頭にて、2022年4月8日(金)13:00よりNADiff OnlineおよびOIL by 美術手帖で販売開始いたします。
>> OIL by 美術手帖
>> NADiff Online
※NADiff Onlineはed11~50のみのお取り扱いとなります。


 

●同時開催

金氏徹平 S.F. (Something Falling/Floating)

会期:2022年4月16日[土]–6月26日[日] 
休館日:月曜日(祝日の場合は翌平日) 
会場:市原湖畔美術館(千葉県市原市不入75-1) 
>>詳細
 


 

●PROFILE

 

金氏徹平|Teppei Kaneuji


1978年生まれ、京都在住。美術家・彫刻家。京都市立芸術大学美術学部彫刻科准教授。2003年京都市立芸術大学大学院美術研究科修士課程彫刻専攻修了。身のまわりの事物を素材に部分を切り抜き繋ぎ合わせることで、既存の文脈を読み替えるコラージュ的手法を用いて作品を制作。横浜美術館(2009年)、ユーレンス現代美術センター(北京 2013年)、丸亀市猪熊弦一郎現代美術館(2016年)等で個展を開催、また、国内外の企画展・国際展で作品を発表している。2011年以降、舞台美術も複数手がけ、近年は舞台作品も制作している。平成24年度京都市芸術新人賞、平成27年度京都府文化賞奨励賞、平成30年第29回タカシマヤ文化基金受賞。 
https://teppeikaneuji.site/
 
 


 

●新型コロナウィルス感染予防対策

 
【お客様へのお願い】
・ご来場時にはマスクの着用をお願いいたします。
・ご来場時には手指の消毒をお願いいたします。
・37.5℃以上の発熱や咳、全身痛などの症状がある場合、ご自身の体調に不安のある場合は、くれぐれもご無理なさらずご来場をお控えいただきますようお願い致します。
・お客様同士およびスタッフとの距離を十分に取れる空間確保のため、入場制限を設ける場合がございます。
・大人数でのご来場はなるべくお控えください。
・万が一関係者などから新型コロナウイルス感染症の発症があった場合、連絡を差し上げられるよう、ご連絡先の記入をお願い致します。

【当店の対策】
・1階の店内入口にアルコール消毒液を設置しておりますので、入店の際は手指の消毒をお願い申し上げます。
・地下1階の搬入口の換気をし、展覧会会場の換気を行います。
・2時間に1度、螺旋階段の手摺や、鑑賞用の椅子のアルコール消毒を行います。
・当店スタッフは毎朝体温を測定し、健康状態を確認のうえ出勤しております。手洗いと手指消毒を徹底し、マスク着用で対応いたします。
 
>>営業時間・店内での新型コロナウイルス感染症の予防と感染拡大防止対策について
 
 


 

●お問い合わせ

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NADiff a/p/a/r/t
150-0013 東京都渋谷区恵比寿1-18-4 NADiff A/P/A/R/T 1F
TEL. 03-3446-4977


※当面の間、営業日と時間を変更いたします。
営業日:木、金、土、日、祝
営業時間:13-19時 

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