山下陽子挿画展「天使たち」

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●概要

 
ナディッフモダンでは、銅版画・コラージュ作家の山下陽子による挿画展「天使たち」を開催いたします。
山本六三に師事して銅版画を学んだ山下は、自身のコラージュ作品を写真製版した銅版画(コラージュ・フォトプレート・グラヴュール)や、版画・コラージュ・オブジェの混合作品など、手法の境界を超えた独自の創作を展開しています。
 
本展示では、新刊 ジュリアン・グラック『異国の女に捧ぐ散文』に描かれた新作挿画8点をはじめ、マンディアルグ『薔薇の回廊』の挿画など、繊細極まるコラージュ・フォトプレート・グラヴュールの逸品を一堂に展示します。(※会期中展示替えあり。)
作品が織りなす繊細で優美な幻想的世界をぜひご堪能くださいませ。
 
会場では、山下陽子が挿画を務めたエディション・イレーヌの新刊『異国の女に捧ぐ散文』を先行販売いたします。
また、『異国の女に捧ぐ散文』の挿画オリジナルプリント1葉を、たとう紙ケースと筒帯に収納した特別仕様品も15部限定で販売いたします。
こちらも併せてご覧ください。
 
協力:エディション・イレーヌ
 
 


 
 

●書籍紹介

 
書影 正方形
 
『異国の女(ひと)に捧ぐ散文』(通常版)
グラック、幻の散文詩集。
著者が私家版・限定63部で発表した知られざる佳品。
硬質で燦めくような隠喩を散りばめた美文が、熱い情念と直截な愛に高揚する、世にも壮麗な絶唱12篇。
山下陽子の繊細極まる新作挿画8点も掲載。
グラックの詩的世界と絶妙のハーモニーを奏でる愛蔵版詩画集。
ダブルトーン40頁
 
著者:ジュリアン・グラック
翻訳:松本完治
挿画:山下陽子
仕様:A5変型上製ドイツ装、糸綴じ美装本、表紙箔押し題簽貼り、挿画8点入(ダブルトーン)
版元:エディション・イレーヌ
発行日:2022年7月11日(2022年7月2日より本展会場NADiff modernにて先行販売)
価格:3,520円(税込)
 
 
*限定30部 山下陽子オリジナル版画I 特製版
挿画 正方形
 
『異国の女に捧ぐ散文』Ⅴ章をモチーフにした挿画のオリジナル版画1葉を、たとう紙ケースと筒帯で収納した特別仕様品。
 
・上記掲載の挿画オリジナルプリント1葉
・Ⅴ章訳文を印字した特製紙1葉
・上記をたとう紙ケースと筒帯で収納
・サイズ(およそ縦245mm×横185mm)
・限定30部(NADiff modernとエディションイレーヌ通信販売にて各15部ずつ販売)
・価格38,000円(税込)
 
 
 


 
 

●Event
『異国の女に捧ぐ散文』刊行記念トークイベント 「生命の流動とポエジー ~グラックとシュルレアリスム~」

 
ゴンクール賞の長い歴史で唯一受賞を拒否したジュリアン・グラック。彼の精神を基軸に、シュルレアリスムや芸術・世界全般、様々な観点から、皆さんとカフェ ドゥ・マゴでお茶を飲みながら縦横に語ります。
 
話し手:松本完治(エディション・イレーヌ主宰)
インタビュアー:飯塚芽(ナディッフモダン店長)
 
日時:2022年8月7日(日) 18:00-19:00 
定員:15名
会 場:渋谷Bunkamura 地下1階 ドゥ マゴ パリ テラス
※NADiff modernにご来店ください。スタッフが会場にご案内いたします。
参加費:1,500円 (税込・ドゥ マゴ パリでのコーヒー付)
発売日:開催1か月前(7月7日予定)
お申込み方法:MY Bunkamuraにて販売いたします。お申し込みは→My Bunkamura Online
 
 


 
 

●Bunkamura館内でのイベント参加につきまして

 
▼会場内での感染予防対策
・お客様用の手指消毒液を各入り口に設置しております。
・ソーシャルディスタンスを保った座席配置を致します。

▼館内では以下の対策を行っております
・スタッフのマスク着用
・スタッフのこまめな手洗い、うがい、手指の消毒
・消毒液使用し、こまめな店内清掃
・接客時にはお客様との一定距離の確保
・レジカウンターに透明シートを設置

▼ご来館のお客様には以下のご協力についてお願いしております
・館内でのマスクの着用をお願いいたします。
・入館時には手指の消毒をお願いいたします。
・発熱や咳、全身痛などの症状がある場合、ご自身の体調に不安のある場合は、
くれぐれもご無理なさらずご来館をお控えいただきますようお願い致します。

・ご自身で来館日時の記録をお願いいたします。万一、イベント参加者の感染が確認されたした場合はお知らせいたします。
 
 


 
 

●Profile

 
ジュリアン・グラック (Julien Gracq 1910 ~ 2007)
シュルレアリスムやドイツ・ロマン派に深く影響を受けたフランスの作家。処女小説『アルゴールの城にて』(1938)でアンドレ・ブルトンに激賞されデビュー。以後、『陰鬱な美青年』(1945)、『シルトの岸辺』(1951)、『森のバルコニー』(1958)、『半島』(1970)の長篇小説の他、散文詩集『大いなる自由』(1946)、戯曲『漁夫王』(1948)、その他多数の評論やエッセイを発表。1951年の『シルトの岸辺』でゴンクール賞に選ばれたが、受賞を拒否した他、評論集『偏愛の文学』(1961)では、生の流動を遮断する文学の閉塞化、商業主義化を徹底して批判するなど、ブルトンの思想の流れを汲む反骨の作家として知られる。
 
松本完治(まつもと・かんじ)
仏文学者・生田耕作氏に師事し、大学在学中の1983年に文芸出版エディション・イレーヌを設立。主要著書に『シュルレアリストのパリ・ガイド』(2018)の他、アンドレ・ブルトン、ロベール・デスノス、ジャック・リゴー、ジョイス・マンスール、ジャン・ジュネ、ラドヴァン・イヴシックなど編・訳書多数。

 
山下陽子(やました・ようこ)
銅版画・コラージュ作家。近年はコラージュ作品を写真製版した銅版画〈コラージュ・フォトプレート・グラヴュール〉にも取り組み、手法の境界を越えた独自の創作を展開する。版画集「水の声」をプライベート・プレス Pallaksch より刊行。A・P・ド・マンディアルグ『薔薇の回廊』、ジョイス・マンスール『サテン オパール 白い錬金術』(エディション・イレーヌ)、山尾悠子『角砂糖の日』(LIBRAIRIE6)など、本の挿画も手がける。
山下陽子
 
 


 
 
 

●お問い合わせ

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