『ポータブル・フォークナー』刊行記念トークイベント
フォークナー、フォークナー! 訳者四人、無謀・無類・無敵の作家を語る

The Portable Faulkner_cover_再校_入稿ol

 

●開催概要

 
今年没後60年を迎えた世界文学の巨人ウィリアム・フォークナー。
その作品集『ポータブル・フォークナー』刊行を記念して、ナディッフモダンでは、本書の翻訳者4名によるトークイベントを開催いたします。
本書は、当時作品が理解されにくかったフォークナーの才能を高く評価していた批評家カウリーが、フォークナーの個々の小説が有機的につながって一つの壮大なサーガを形成していることを、画期的な編集によって示した小説選集です。
これによってフォークナーの評価は一気に高まり、ノーベル文学賞受賞につながることとなります。
この希有な作品集の初の邦訳が、企画から7年の歳月を経て遂に刊行となりました。
訳者の方々はみなさん並々ならぬ熱意をもって、難解と敬遠されがちな作品の尽きせぬ魅力を何とか読者に伝えたいと、句読点ひとつにもそれぞれがこだわり、すばらしい日本語訳を完成させました。
芥川賞作家・池澤夏樹氏、同じく芥川賞作家・小野正嗣氏、フォークナー研究の俊英・桐山大介氏、そして翻訳界の巨匠・柴田元幸氏。今回はこの訳者陣全員が登壇し、稀代の天才作家とその作品について存分に語り合います。
 
さらに会場では、訳者の方々のサイン入りの本書を販売いたします。
訳者陣全員のサイン入りは大変貴重ですので、ぜひお買い求めくださいませ。
 
どうぞ奮ってご参加ください。
 
 


 
 

●『ポータブル・フォークナー』刊行記念トークイベント
フォークナー、フォークナー! 訳者四人、無謀・無類・無敵の作家を語る


話し手:池澤夏樹・小野正嗣・桐山大介・柴田元幸
日 時:10月6日(木) 18:30 開始(開場 18:00)     
会 場:渋谷Bunkamura オーチャードホール ビュッフェ

※会場へはBunkamura館内クリスタルエレベータ―にて4階でお降りください。
  (オーチャードホール正面口からはお入りいただけません)


イベントチケット:¥1,500(税込)
発売日:9月12日(火)10時~
お申込み方法:MY Bunkamuraにて販売いたします。
★お申込みはこちら→My Bunkamura
ナディッフモダン レジカウンターでも好評販売中です!
 
※当日会場にて、限定数でサイン入りの本書の販売を予定しております※

 
 


 
 

●Bunkamura館内でのイベント参加につきまして

 
▼会場内での感染予防対策
・お客様用の手指消毒液を各入り口に設置しております。
・ソーシャルディスタンスを保った座席配置を致します。

▼館内では以下の対策を行っております
・スタッフのマスク着用
・スタッフのこまめな手洗い、うがい、手指の消毒
・消毒液使用し、こまめな店内清掃
・接客時にはお客様との一定距離の確保
・レジカウンターに透明シートを設置

▼ご来館のお客様には以下のご協力についてお願いしております
・館内でのマスクの着用をお願いいたします。
・入館時には手指の消毒をお願いいたします。
・発熱や咳、全身痛などの症状がある場合、ご自身の体調に不安のある場合は、
くれぐれもご無理なさらずご来館をお控えいただきますようお願い致します。
 
 
 


 
 

●書籍紹介

 
余白付き
 
『ポータブル・フォークナー』
著 者:ウィリアム・フォークナー
編 者:マルカム・カウリー
訳 者:池澤夏樹・小野正嗣・桐山大介・柴田元幸
発売日:2022年9月22日
刊 行:河出書房新社
判 型:四六判・上製
頁 数:864頁
価 格:6,490円(税込)
 
『ポータブル・フォークナー』は批評家カウリーがフォークナーの小説の中から架空の地ヨクナパトーファを舞台にした作品を抜き出し、小説内の年代に沿って配置するという画期的な構成で編んだ作品集です。この特異な編集によって作家の意図が明らかにされ世の作家への理解が深まって、ノーベル文学賞受賞につながりました。いずれも実力者ぞろいの4人の訳者陣が工夫を凝らして訳しおろした本書は、まるで一冊の大長編小説を読むように楽しむこともできます。最新研究に基づく詳細な巻末解説も、作品のまたとないガイドとなっています。
 
 


 
 

●Profile

 
ウィリアム・フォークナー William Faulkner(1897-1962)
アメリカ合衆国・ミシシッピ州生まれ。同州北部の町オクスフォードで生涯の多くを過ごす。高校中退の後、大学や軍隊を転々としながら詩・散文の執筆を手がける。1924年、最初の詩集『大理石の牧神』を発表、26年には最初の小説『兵士の報酬』を発表する。その後南部の架空の地ヨクナパトーファを舞台とするサーガに着手、『サートリス』(『土にまみれた旗』)を皮切りに『響きと怒り』『サンクチュアリ』『八月の光』『アブサロム、アブサロム!』などの長篇や短篇を次々に発表する。46年、マルカム・カウリー編の『ポータブル・フォークナー』出版を機に国内外で評価が高まり、50年にはノーベル文学賞を受賞、世界文学を代表する作家となった。
 
マルカム・カウリー Malcolm Cowley (1898-1989)
アメリカ合衆国・ペンシルヴェニア州生まれ。詩人、批評家。代表作にいわゆる「失われた世代」の自伝的エッセイ『ロスト・ジェネレーション』がある。「ニュー・リパブリック」誌の編集を長く手がけ、第二次世界大戦後はアメリカの文芸ジャーナリズムを牽引、エドマンド・ウィルソンとともに20世紀アメリカ論壇に多大な影響を及ぼした。選集の編者としても知られ、なにより当時一般読者にはあまり読まれていなかったフォークナーをノーベル文学賞受賞へと導いた『ポータブル・フォークナー』の業績は大きい。この書のためにフォークナーと交わした書簡集に『フォークナーと私』がある。
 
池澤夏樹さん
池澤夏樹
1945年北海道生まれ。作家、詩人。著書に『スティル・ライフ』(芥川賞)、『マシアス・ギリの失脚』『花を運ぶ妹』『静かな大地』など。訳書に『カヴァフィス全詩』など。
 
小野正嗣さん
小野正嗣
1970年大分県生まれ。作家、早稲田大学教授。著書に『にぎやかな湾に背負われた船』(三島由紀夫賞)、『九年前の祈り』(芥川賞)など。訳書に、M・ンディアイ『三人の逞しい女』など。
 
桐山大介さん
桐山大介
1983年神奈川県生まれ。アメリカ文学研究者、学習院大学准教授。専門はフォークナー、R・エリスンなどアメリカモダニズム小説。共訳書に、D・ダムロッシュ『世界文学とは何か?』。
 
柴田元幸さん
柴田元幸
1954年東京都生まれ。翻訳家、東京大学名誉教授。P・オースター、S・ミルハウザーはじめ現代アメリカ小説の翻訳多数。著書に『生半可な學者』(講談社エッセイ賞)など。
 
 


 
 
 

●お問い合わせ

md_logo
Book Shop: NADiff modern
150-8507 東京都渋谷区道玄坂2-24-1Bunkamura B1
TEL. 03-3477-9134

>>> shop info