黒坂祐 個展「サーフ」

定休日:月曜日(10月9日(月)は祝日のため営業、10月10日(火)休み)

営業時間:12-20時  

※9月25日(月)~27日(水)は展示入れ替えのため店舗休業とさせていただきます。

スライド1枚目:《drawing (岩波)》 water-color on paper H148×210mm 
スライド2枚目:《sleeping position》oil on cotton H318×W410mm 
スライド3枚目:《サーフ》oil on cotton H1303×W1620mm 
スライド4枚目:《サーフ2》oil on cotton H1303×W1620mm 
制作年すべて2023年 

 
 
 

●概要

 
 
この度、NADiff Galleryでは、黒坂祐の個展「サーフ」を開催いたします。
黒坂祐は1991年千葉県生まれ、2019年東京藝術大学大学院美術研究科絵画専攻を修了。現在は絵画を中心に、自身の色覚特性(D型色覚(2型2色覚))と向き合い考察した作品を制作しています。黒坂の認識する色彩で描写される日常世界がモチーフの作品は、一般的な色覚を持つものに多様で異なるものの見方を意識させます。2019年シェル美術賞グランプリ受賞、2022年には、東京オペラシティアートギャラリーにて個展「project N 87 黒坂祐」を開催するなど、高い評価を得ています。
 
色彩のみならず知覚の認識へとテーマの広がりを見せると同時に新たな支持体や表現に取り組むなど、ひとつひとつの作品で確かめるように視覚と認識について思考と考察を続ける黒坂。本展では、海辺に住む作家が見る日常の風景や身近なモチーフが描かれた絵画作品を中心に発表いたします。経験/時間と知覚の認識や変化の考察を内包する作品群、ぜひ会場にてご体感ください。
 
 


 
 
車で大きな街まで行くときに通る道がある。 
その道からはよく釣りをする堤防が見える。 
いつでも釣りをしたいと思っているが、街に行く予定があるので泣く泣く素通りする。 
しかし目は堤防を追ってしまう。 
運転中なのでちらちらとしか視界に入れられないが、それでも人がいるかとか、波はどうだとかが気になってよそ見をしてしまう。 
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このとき堤防自体は満足に見えていないが、「堤防を通過した経験」が体に刻まれる。 
風の音や車の速度、振動、温度、湿度、気分…そのとき感じた全てが「経験」として蓄積される。 
更にこの道は何度も通るので、似たような「経験」を繰り返す。 
「経験」が上書きされ続けていくと「いつ見た」とか「なにを見た」というような具体性は薄れて、色彩や質感だけが残る。 
この抽象化されたイメージの色彩は、従来の色の捉え方とは全く異なったものになっているのではないかという仮説をもとに、絵画を制作した。 
私も含め、先入観に染まってしまった色の認識を改めるきっかけになることを祈る。 
 
 

黒坂祐

 
 


 
 

●作品の販売について

NADiff a/p/a/r/t 店頭とアートのオンラインマーケットプレイス「OIL by 美術⼿帖」にて販売いたします。
※作品はプレセールスの状況により会期開始前に販売が終了することがあります。

店頭販売開始⽇|2023年9⽉28⽇(木)12:00
オンライン販売開始⽇|2023年10⽉1⽇(⽇)13:00
OIL by 美術手帖
 
 


 

●PROFILE
黒坂祐|Yu Kurosaka

 
1991年 千葉県生まれ 
2019年 東京藝術大学大学院美術研究科絵画専攻修了

主な個展 
2022年 「project N 87 黒坂祐」(東京オペラシティアートギャラリー、東京都) 
2023年 「眺めと見分け」(KATSUYA SUSUKI GALLERY、東京都) 
2023年 「15万年」(Feb gallery Tokyo、東京都) 
 
主なグループ展 
2019年 「荒れ地のアレロパシー」(三越コンテンポラリーギャラリー、東京都) 
2021年 「yangyoung okazaki Vol.1」(MtK Contemporary Art、京都府) 
 
受賞歴
2019年 シェル美術賞グランプリ 
 
Web
Instagram
 
 


●お問い合わせ

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