吉増剛造 『Domus X』刊行記念イベント
おうち、おうち Domus, Domus

出 演:吉増剛造、大友良英、MARYLYA
映 像:鈴木余位
サウンド:ホワイトライト
日 時:2024年3月7日[木] 19:30-21:00(開場 19:15)

※イベント当日の店舗営業は19時までとさせていただきます。

会 場:NADiff a/p/a/r/t
入場料:3,000円(税込)
定 員:40名


 

●概要

  
3月7日に、詩人の吉増剛造が2020年4月から2021年11月までの間制作しつづけた、詩的映像日誌「gozo’s DOMUS」が書物になった『DOMUS X』(コトニ社)が発売されます。

NADiff a/p/a/r/tでは『DOMUS X』の発売を記念し、また、吉増氏の85歳の誕生日を祝したパフォーマンスイベントを開催いたします。著者の吉増剛造と、音楽家の大友良英のスペシャルセッションとあわせて、歌手で吉増剛造夫人のMARYLYAによるパフォーマンスを行う予定です。

日本を代表する先鋭的な詩人のひとりである吉増剛造。詩の朗読パフォーマンスの先駆者としても知られ、国内のみならず海外でも積極的に朗読ライブを行っています。また、詩という枠組みを超えて、写真、立体、映像など、複数のメディアを横断しながら精力的な創作にも取り組み、さまざまなアーティストとのコラボレーションも多数行うなど、文学の世界においては異端ともいえる先駆的な創作活動を60年代以降から今日に至るまで盛んに行っており、次世代にも大きな影響力をもっています。2022年10月にはドキュメンタリー映画『背 吉増剛造×空間現代』(七里圭監督)とジョナス・メカスを悼むドキュメンタリー映画「眩暈 VERTIGO」(井上春生監督)の公開が続きました。また今年2023年には優れた文化活動を通じて継続的に地域や社会への貢献を表彰する井上靖記念文化賞を受賞するなど、評価も目覚ましく、目が離せません。

是非この機会にお楽しみください。


●EVENTご参加方法
イベントは終了いたしました。

●書籍情報

『Domus X』



発売:2024年3月7日
発行元: コトニ社
著者/編集:吉増 剛造
仕様: 256頁(カラー192頁+モノクロ64頁)、本表紙銀の箔押し、コデックス装
限定499部(ナンバリング付)
NADiff Online

内容物:
●著者直筆サイン
●著者の肉筆原稿または手書きの痕跡が残された校正刷り等の中から1枚程度
●「illuminatio/ ray(DVD)」“i”CITY+Oh! Mademoiselle Kinka!+Postcard Ciné+Smoky Diary+Voix 1[以上マンチェスター国際芸術祭出品]、石狩の時間の皺皺皺皺…(「石狩シーツ」朗読映像)[札幌国際芸術祭出品]
●「illuminatio/ marylya(disc1)」マリリアの歌
●「illuminatio/ voix(disc2)」詩的映像日誌「gozo’s DOMUS」の声、音、歌

吉増剛造が、2020年4月から2021年11月まで、1度も休むことなく1週間に1度制作しつづけた「gozo’s DOMUS」。この奇跡の映像日誌が、『DOMUS X(ドムス・エックス)』という名の書物となりました。
「gozo’s DOMUS」は、吉増の最後と言われる詩集『Voix』(思潮社)、そして渾身の究極詩論『詩とは何か』(講談社)の執筆過程と伴走するようにして制作され、この2冊の完成をもって終わりました。
日本を代表する詩人の詩的生活や、言葉を編んでいく際の創作風景が織り込まれた貴重な映像を、書物化するにあたり考えだされたコンセプト、それが「本ならざる本へ、声と光と香のゆらぐ束!」。
この本を手にする読者は、内容もさることながら、その異形ともいえる装丁デザインに驚かれるはずです。現代の規格化された本の形へのアンチテーゼ、あるいは未生の本への挑戦とも言えるその造本は、常に型を破り続けてきた吉増剛造のこれまでの詩業そのものです。

(第1部)
DOMUS #1(23 APR 2020)~DOMUS #82(11 NOV 2021)
※上記映像日誌からのテキスト+フルカラー写真多数収録

(第2部)
家から心へ、浦の給びへ、裏の文へ Gozo’s DOMUSへの音之襲(今福龍太)
詩人の部屋(建畠晢)
詩のうら(石田尚志)
詩の支持体(藪前知子)
「幽か」な奇跡をつかまえる 詩人・吉増剛造の日常(木口直子)
DOMUSの時間(吉成秀夫)


●Profile

吉増剛造 Gozo Yoshimasu

1939年東京生。詩人。大学在学中から旺盛な詩作活動を展開、以後先鋭的な現代詩人として今日に至るまで内外で活躍、高い評価を受ける。評論、朗読のほか、現代美術や音楽とのコラボレーション、写真などの活動も意欲的に展開。2016年に国立近代美術館で開催された『声ノマ 全身詩人吉増剛造展』は大きな反響を呼んだ。文化功労者、2015年日本芸術院賞・恩賜賞、日本芸術院会員。2006 年から映像作品「gozo Ciné」を発表する。朗読パフォーマンスの先駆者としても知られ、1960 年代から現在まで、国内外で精力的に行っている。

主な展覧会
個展

2022「Voix」Take Ninagawa, 東京
「詩人・吉増剛造 芥川龍之介への共感」田端文士村記念館, 東京
2021「怪物君」 Take Ninagawa, 東京
2017「涯テノ詩聲 (ハテノウタゴエ) 詩人 吉増剛造展」 足利市立美術館 (栃木)、 沖縄県立博物館・美術館 (那覇)、 渋谷区立松濤美術館(東京)
2018「吉増 剛造 火ノ刺繍−『石狩シーツ』の先へ」 札幌国際芸術祭 2017、 北海道大学総合博物館
2017-18 「涯テノ詩聲 詩人 吉増剛造展」足利美術館、渋谷区立松涛美術館ほか
2016 「声ノマ全身詩人、吉増剛造展」国立近代美術館
2008 「詩の黄金の庭 吉増剛造」北海道立文学館
1998 「水邊の言語オブジェ 吉増剛造-詩とオブジェと写真-」斎藤記念川口現代美術館(埼玉)
1994 「石狩河口/座ル」テンポラリースペース(北海道)
1990 「アフンルパルへ」ギャラリーリヴェリタ(東京)

グループ展
2019 「REBORN ART FESTIVAL 2019」詩人の家(宮城)
2017 「MOT サテライト 2017 春 往来往来」東京都現代美術館
「札幌国際芸術祭 2017 火ノ刺繍―『石狩シーツ』の先へ」北海道大学博物館
2002 「融点・詩と彫刻による」うらわ美術館(埼玉)
 

マリリア Marylya

シンガー、ソングライター、パフォーマーで、吉増剛造夫人。シャーマニックな歌声、ジャンルや特定の文化にとらわれないその音楽は、構築性と即興性、緊張とやすらぎ、抒情性と力強さといった、相反する要素の間を自在に往来する。さまざまなミュージシャン、ビジュアルアーティスト、ダンサーらとともに世界各地で活動している。

近年の主なイベント出演
国内
. LIVE STREAMING PERFORMANCE AT DOMMUNE – TOKYO 4/16/2020
. REBORN ART FESTIVAL, ISHINOMAKI, JAPAN – 2019
. ÉGLISE DES JESUITS, MOLSHEIM, FRANCE – 2019
. FÊTE DE LA MUSIQUE, CHARTREUSE DE MOLSHEIM, FRANCE – 2019
. HOMAGE TO KAZUO OHNO, THEATER KAI, TOKIO – 2018
. SUPERDELUXE, TOKIO – 2018
. CONCERT SERIES AT NADIFF, TOKIO – 2017/2018

海外
. LOS ANGELES – PROJECT AQUI, UNIV. OF SOUTHERN CALIFORNIA (USC)
. SÃO PAULO – CROWNE PLAZA THEATER
. KUALA LUMPUR – NATIONAL ART GALLERY
. TALLINN – JAZZKAAR
. VILNIUS – VILNIUS KAAR
. SYDNEY – KINSELAS
. ATHENS – BABEL FESTIVAL
. PARIS – CENTRE GEORGES POMPIDOU
. TOKYO – TOKYO DESIGN CENTER; MUSEUM OF MODERN ART TOKYO (MOMAT)
. KYOTO – PERFORMANCE ARTS CENTER, UNIVERSITY OF KYOTO
. MONTPELLIER – FESTIVAL RADIO FRANCE, CARTE BLANCHE À NOIR DESIR
. NANTES – PANNONICA
. STRASBOURG – MUSÉE D’ART MODERNE ET CONTEMPORAIN
. LONDON – CAFE OTO
http://www.marylya.com/
 

大友良英 Otomo Yoshihide

1959生まれ。映画やテレビの音楽を山のように作りつつ、ノイズや即興の現場がホームの音楽家。ギタリスト、ターンテーブル奏者。活動は日本のみならず欧米、アジアと多方面にわたる。美術と音楽の中間領域のような展示作品や一般参加のプロジェクトやプロデュースワークも多数。震災後は故郷の福島でもプロジェクトFUKUSHIMA!を立ち上げ、現在に至るまで様々な活動を継続中。またその活動で2012年には芸術選奨文部科学大臣賞芸術振興部門を受賞してる。2013年「あまちゃん」の音楽でレコード大賞作曲賞ほか数多くの賞を受賞。2014年よりアンサンブルズ・アジアのディレクターとしてアジア各国の音楽家のネットワークづくりに奔走中。また2017年には札幌国際芸術祭の芸術監督を務める。2019年NHK大河ドラマ「いだてん」の音楽を担当。福島を代表する夏祭り「わらじまつり」改革のディレクターも務める。
https://otomoyoshihide.com/

 

鈴木 余位 Yoi Suzuki

多摩美術大学在学中『はながないたらパリがくる』で、ぴあフィルムフェスティバル審査員特別賞受賞。その他、エリアを問わない映像・言語表現によって国内外上映・受賞多数。2014~15年には文化庁の新進芸術家海外派遣によりアメリカ、トルコを放浪。近年は、自身の表現の出自である詩と映画の交感の坩堝へと歩きはじめている。
近作に『MOTアニュアル2019 Echo after Echo : 仮の声、新しい影』(東京都現代美術館)、『東北おんばのうた ー つなみの浜辺で』(山形国際ドキュメンタリー映画祭2021 アジア千波万波)など。詩人•吉増剛造や、画家•石田尚志などとの領域を横断した恊働•共作もある。


●お問い合わせ

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NADiff a/p/a/r/t
150-0013 東京都渋谷区恵比寿1-18-4 NADiff A/P/A/R/T 1F
TEL. 03-3446-4977

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