冨井大裕 x 川村格夫『5×14』出版記念トークイベント 美術をデザイン/印刷することについて

会場:NADiff a/p/a/r/t 1F 店内

  • 5x14talk

    5x14talk

出演:冨井大裕〔美術家〕
川村格夫〔デザイナー〕
増子 亨〔株式会社ユーホウ〕
木村稔将〔デザイナー〕
服部浩之〔青森公立大学国際芸術センター
     青森(ACAC)学芸員〕

日時:2013年12月1日[日] 17:00-19:00

会場:NADiff a/p/a/r/t 1F 店内
入場無料(予約不要)
※30名様以上はお立見となりますのでご了承下さい

協力=Yumiko Chiba Associates

NADiff a/p/a/r/t では、美術家の冨井大裕、デザイナーの川村格夫による共同名義の印刷物『5×14』の出版を記念したトークショーを開催いたします。


Artist Statement
この度、私は、デザイナーの川村格夫さんを道連れにして、印刷物を制作/発行した。私の付箋を用いた彫刻作品を、カメラマンの柳場さんに撮影してもらい、その写真を用いて川村さんが印刷物を制作する。その印刷物を素材にした私の彫刻作品を、再び柳場さんに撮影してもらい、その写真を川村さんが印刷物にする。以上の様な経緯をひとつにまとめたのが、この度、出版した『5×14』である。これは、私が近年考える作品体験の可能性についての実践例である。

最初に、「川村さんを道連れにして」と書いたが、実際は、もっと多くの人を道連れにしているのかもしれない。撮影の柳場さん、印刷会社のユーホウさん、テキストを寄稿して頂いた福永さん、取り扱いをして頂いているNADiffをはじめとした書店関係の皆さん、様々な形でご助力頂いているギャラリー、美術館の皆さん、そして、身銭を切ってご購入頂いた皆様──数え上げたらきりがない。そもそも作品体験という行為自体が、一人の力では到底成し遂げることができないものなのだ。今回のイベントでは、道連れにしてしまった/これから道連れにするかもしれない数名を招いて、美術書籍のデザインと印刷について話をする。
─────冨井大裕


 

●新着情報

5x14talk
冨井大裕 川村格夫『5×14』
2013.8 / 冨井大裕 / 限定500部 エディション入り / デザイン: 川村格夫(ten pieces)/ 写真: 柳場大 / テキスト: 福永信 / 印刷: 株式会社ユーホウ / 3,000円(税込)
ONLINE STORE
 


 

●Profile

 
冨井大裕 美術家
1973年新潟県生まれ。1999年武蔵野美術大学大学院造形研究科彫刻コース修了。既製品に最小限の手を加えることで、それらを固定された意味から解放し、色や形をそなえた造形要素として、「彫刻」のあらたな可能性を模索する。近年の主な参加展覧会に、「横浜トリエンナーレ2011」(横浜美術館 2011年)、「MOTアニュアル2011」(東京都現代美術館 2011年)、「水と土の芸術祭2012」(万代島旧水揚場、新潟 2012年)、「マンハッタンの太陽」(栃木県立美術館 2013年)、「引込線2013」(旧所沢市立第2学校給食センター、埼玉 2013年)、「MOTコレクション つくる、つかう、つかまえる─いくつかの彫刻から」(東京都現代美術館 2013年) など。また、2008年よりアーカススタジオにて、作品が朽ちるまで続く実験的な個展「企画展=収蔵展」を開催、Twitterにて毎日発表される「今日の彫刻」などと併せ、既存の展示空間や制度を批評的に考察する活動でも注目を集める。
web=http://tomiimotohiro.com
 
川村格夫  デザイナー
東京藝術大学音楽環境創造科卒業後、活動開始。自身のデザイン活動と並行しながら、2010~2011年まで埼玉県北本市の臨時職員として様々なデザインを手掛ける。その他自由学園最高学部非常勤講師など。主な仕事は神奈川県立近代美術館「加納光於|色身─未だ視ぬ波頭よ2013」展、宮島達男「光の蘇生」プロジェクトを構想する」、壁ぎわ「掲示」展の広報物など。
web=http://www.ten-pieces.com
 
木村稔将 デザイナー
1978年茨城県生まれ。2006年オランダのWerkplaats Typografieを修了。デザイン事務所「schtücco」を経て、2010年よりフリーランス。『ハンス・ウルリッヒ・オブリスト インタビュー』(Walther König)、『Contemporary Art Theory』(EOS Art Books)(2013年12月初旬発行予定) の書籍デザインや、カレル・マルテンス「KM」(ggg)、「trans x form かたちをこえる」(ACAC) 等の展覧会のグラフィックデザインを担当。ミヤギフトシにより「American Boyfriend」http://americanboyfriend.comにおける印刷物のデザインも担当している。
web=http://toshimasakimura.jp
 
増子亨 株式会社ユーホウ
1982年埼玉県生まれ。東京工芸大学メディア画像学科卒業後、三浦印刷株式会社校正課勤務を経て、現在株式会社ユーホウにて営業として従事し、現在に至る。主な美術関連の仕事は、東京都現代美術館「MOTアニュアル2011」、「Nearest Faraway|世界の深さのはかり方」展、「名和晃平─シンセシス」展の広報物一式など。
 
服部浩之青森公立大学国際芸術センター青森(ACAC)学芸員
1978年愛知県生まれ。早稲田大学大学院修了 (建築学)。Midori Art Center (MAC) 住人。主な企画に、「再考現学/Re-Modernologio」(ACAC, MAC/2011~2012)。2013年は、十和田奥入瀬芸術祭「SURVIVE ~この惑星 (ほし) の、時間旅行へ」(十和田市現代美術館、奥入瀬エリアほか) や、国際交流基金主催による東南アジア4都市で実施される展覧会「Media/Art Kitchen~Reality Distortion Field」(ジャカルタ、クアラルンプール、マニラ、バンコク) にキュレーターとして関わっている。
 


 

●関連展示

東京都現代美術館 MOTコレクション展「つくる、つかう、つかまえる ─いくつかの彫刻から」
http://www.mot-art-museum.jp/collection/index.html→ 2014年1月19日[日] まで
 


 

●お問い合わせ

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NADiff a/p/a/r/t
150-0013 東京都渋谷区恵比寿1-18-4 NADiff A/P/A/R/T 1F
TEL. 03-3446-4977

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