都築響一「独居老人スタイル」展

前期=2014年4月5日[土] – 4月29日[火・祝]
後期=2014年5月3日[土] – 6月1日[日]
月曜定休 [月曜が祝日の場合は翌日]
*5/7[水]休

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[参加作家]
前期:
田村修司[本宮映画劇場館主]
荻野ユキ子[早稲田松竹映画劇場お掃除担当]
美濃瓢吾[画家]
川上四郎[日曜画家]

後期:
秋山祐徳太子[アーティスト]
戸谷誠[画家]
首くくり栲象[アクショニスト]
ダダカン[アーティスト/ハプナー]
川﨑ゆきお[漫画家]


NADiff Galleryでは、編集者・都築響一による「独居老人スタイル」展を開催いたします。
 都築響一によるNADiff Galleryでの展覧会は、2011年12月「暗夜小路 上野~浅草アンダーグラウンド・クルーズ」以来の開催となります。著書『東京右半分』(筑摩書房・2012年)で取材される過程で見出された、ニューハーフ、デスメタル、極道ファッション、ふんどしバー、そしてリアル・ラブドールなど、上野~浅草を舞台にした驚愕のアンダーグラウンドをとりあげ、多様で重層的な文化環境が息づく様子をありありと提示しました。
 約2年ぶりとなる本展では、都築響一著『独居老人スタイル』(筑摩書房・2013年12月)に登場する多彩なアーティストたちをご紹介いたします。
 『独居老人スタイル』(筑摩書房)は、「独居老人」という言葉から想像される、寂しく惨めな老人の暮らし…といういわれなき偏見、人々の勘違いを真っ向から覆し、「独居」という生き方を好き好んで実践する人々が取り上げられています。それぞれの生活スタイルや住空間など、都築によって取材された本書から、あえて一人で暮らし、あえて空気を読まない今日の老人像の極めてポジティブな在り方が「縮みゆくこの国で生きのびるための、きわめて有効なスタイル」(まえがきより)として、鮮烈に浮かび上がってきます。
 本展はこの『独居老人スタイル』の中から、60年代前衛芸術家として活動以降、今もなお現役のアーティストたち、自宅の庭を劇場に変えるアクショニスト、『ガロ』誌の人気漫画作家、リミックスフィルムを作り続ける映画館主等、インディペンデントな制作態度で表現を行う魅力溢れる9人を迎え、「独居老人」スタイルの生活から狂おしいほどに真摯に、情熱をもって生み出されている出色の作品群を一堂に会します。
 展覧会は前期、後期と二期に亘って開催し、各回初日には都築響一による『独居老人スタイル』を語る、トークイベントもございます。稀有なこの機会を是非ご高覧ください。

協力:筑摩書房




●EVENT



都築響一「独居老人スタイル」連続トークイベント
2014年4月5日[土] 17:00-19:00
2014年5月3日[土] 17:00-19:00

今もっとも熱い「独居老人スタイル」の最前線を、都築響一が語り尽くします!
入場無料/予約不要

※イベントは終了いたしました




●関連商品



都築響一「独居老人スタイル」
dokkyorojin
2013.12 / 筑摩書房 / 206×150mm / 351頁 / 2,700円+税

NADiffオリジナル「独居老人スタイルカードセット」 付き!(限定40個)

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●Profile



tsuzuki_profile
(撮影:吉永マサユキ)

都築響一 Kyoichi Tsuzuki
1956年、東京生まれ。
76年から86年までポパイ、ブルータス誌で現代美術、建築、デザイン、都市生活などの記事をおもに担当する。
89年から92年にかけて、1980年代の世界の現代美術の動向を包括的に網羅した全102巻の現代美術全集『アート・ランダム』を刊行。以来現代美術、建築、写真、デザインなどの分野で執筆活動、書籍編集を行う一方、芝浦GOLD、恵比寿MILKなどの空間プロデュースも手がける。
1993年、自らカメラを手に、東京人のリアルな暮らしを捉えた写真集『TOKYO STYLE』を刊行(99年、アメリカ・クロニクル社より英語版刊行)。このシリーズはその後、関西の都市部にまで枠を広げ、2001年『賃貸宇宙』(筑摩書房刊)と題した大冊として発表。
1992~96年、週刊SPA!誌上で5年間にわたって連載された、日本各地の奇妙な新興名所を訪ね歩く『珍日本紀行』の総集編『ROADSIDE JAPAN』を1996年冬に刊行(アスペクト刊、2000年増補改訂文庫版東日本編・西日本編を筑摩書房より刊行)。同書により、第23回・木村伊兵衛賞を受賞し、写真家としても活動の幅を広げる。また、同書に登場する珍物件を新たに取材し、ハイビジョン映像に収めた『都築響一の珍日本紀行』がBS-i(TBS系の世界遺産専門チャンネル)にて2004年から2008年にかけて放送される。さらにこの「ROADSIDE」シリーズはその後、ヨーロッパ編(筑摩書房刊、2004年)、アメリカ編(アスペクト刊、2010年)も刊行。
1997年から2001年にかけて、プロフェッショナルではない人々によるデザインに注目したシリーズ写真集『ストリート・デザイン・ファイル』(アスペクト刊)全20巻を刊行。
その後も現在に至るまで、秘宝館やスナック、インディーズ演歌歌手など「業界」が見向きもしない、名も無き人々の生き様や創作活動に光を当て、日本および世界のロードサイドを巡る取材を続行中。
2010年、広島市現代美術館にて、そのライフワークの集大成ともいうべき初の大回顧展「HEAVEN―社会の窓から見たニッポン」を開催。
NADiffでは、「大竹伸朗×都築響一: 青山秘宝館」(1998.4-5)、「暗夜小路 上野~浅草アンダーグラウンド・クルーズ」(2011.12-2012.1)を開催。

WEB: ROADSIDERS’ weekly http://www.roadsiders.com