ハジメテン「ハジメテン庫 ~ビッチビチストレージ! ~」

《Opening Event》
2013年4月7日[日] 14:00 - 20:00
NADiff a/p/a/r/t 店内 にて

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ハジメテンは関西と東京を各々ベースにしている若手美術家、写真家たちにより2010年結成されました。飯川雄大、梅佳代、金氏徹平、川島小鳥、小橋陽介、西光祐輔、パトリック・ツァイそして新たに加入した原田拓哉の8人で構成され、既に個人活動を活発に行う傍ら、機会を見つけては集結し「ハジメテ」を遂行していくアーティストユニットです。

毎回その場所でしか見る事の出来ないアートワークを様々な土地で繰り広げてきた彼らですが、昨年は都内での個展やイベントも数多く開催されました。NADiffにおいても、結成間もない頃から店内イベントやワークショップ~展示を行うなど、常に目の離せない存在として傍らに在った彼らが、この度ついにNADiff galleryに登場します。

ハジメテンの作品の特徴は、各々メンバーの用いる表現手法の違いや様々なジャンルとの繋がりが予測し得ない視覚的・感覚的広がりを持つ制作のアティテュードにあります。その時々により外的に要請される条件や内的な欲求などを様々な形で作品に溶かし込んでいき、その制作過程を含めて見る者はリアルな体験を共有することが可能でした。

今回NADiffでは、そういったこれまでの活動と、生み出されてきた膨大な作品をギャラリー内に一挙に持ち込みます。

そのヴォリュームの堆積で見る者を圧倒するであろう「ストレージ」の展示は、「作品」をどう捉えるかを改めて思いめぐらせるようなまたとない体験となる事でしょう。

何卒ご期待下さい。



Artist Statement

年末に、その年の神戸アートビレッジセンターの
ハジメテンの展覧会で展示されていた大仏が保管されている
和歌山の、チョー過疎の港町に、大仏を見に行った。
解体され、あまりにも無造作に置かれている姿は、切なかったが爆笑してしまった。

あんなに展覧会のシンボル的存在として、キラキラしてチヤホヤされていた大仏の末路だ。
自分たちにとって作品達は、褒められ、貶され、苦楽を供にした
ベタな言い方だが相棒のような存在。
倉庫に眠っている作品達の様子は、目的もなく、切なくも愛らしい。
無造作に置かれていたり、箱に詰められ整理されていたり、飾られていたり
扱われ方も様々。
展示スペースにいる時よりも、健気に見えて、本来の見せたかった形であるようにすら思う。
「物質」ならではだと思う。
作品の倉庫とかじゃなくても、倉庫やアトリエに行くとドキドキワクワクする。
物量が多ければ多い程。

もう二度と出番の無い可能性もある作品達の、また違う存在の仕方を展示したいと思った。

ハジメテン一同


●関連企画

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【オープニングイベント】
「ハジメテンのバッジフェスタと粒粒さん!!」
日時:2013年4月7日[日] 14:00 - 20:00
会場:NADiff a/p/a/r/t店内
ゲスト:粒粒(川瀬知代)

ハジメテンの人気イベント缶バッヂワークショップに加え、
おにぎりユニット粒粒によるご飯が食べられる豪華イベント!!
バッジ製作費:1,200円(ごはん付き)
※イベントは無料で観る事ができます/予約不要

【アーティストトーク】
日時:未定
会場:NADiff a/p/a/r/t店内
詳細は後日発表

【店内展示】

東京オペラシティ アートギャラリーで開催される梅佳代個展に合わせ、
梅佳代×ハジメテンメンバーのコラボレーション作品を、展示致します!
会場:gallery 5

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【スタンプラリー! ハジメテポン!!】

本展覧会と同時期に開催されるハジメテンメンバーの個展及び参加展を巡る、
大規模スタンプラリーを開催致します!
>>詳細

開催期間:2013年3月30日[土] - 6月23日[日]


●Profile

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HAJIMETEN ハジメテン
2010年8月に結成。飯川雄大、梅佳代、金氏徹平、川島小鳥、小橋陽介、西光祐輔、パトリック・ツァイ、原田拓哉の写真家、美術家、画家などの8人によるアーティストグループ。2012年11月の神戸アートビレッジセンターの展覧会より、新メンバーに美術家・原田拓哉を加え、現在の8人編成となる。大胆かつ即興性のあるグループワークにより大量のモノと写真、絵画、映像、シルクスクリーン等を組み合わせたインスタレーションを展開。ハジメテンとして「8人で初めてする」を形にしていく。2010年10月、栃木県那須塩原市で開催された「スペクタクル・イン・ザ・ファーム」では動物王国の巨大倉庫に眠っていた大量の廃品と自分たちが撮影した写真を織り交ぜ迫力ある空間を演出し2011年9月、六甲ミーツアート 芸術散歩2011では、山頂の山小屋に庭園を造り2012年4月、梅田イーマcafé&books bibliothèqueでは、デパート内に風俗ネオンライトの写真と、シルクスクリーンをダイレクトに刷った巨大タワー制作し、11月神戸アートビレッジセンター内に、集会所となるお寺を作り話題となる。

《活動履歴》

〈展覧会〉
2010 「スペクタクル・イン・ザ・ファーム」 那須動物王国 栃木、11月
2011 「ハジメテンとお客さん達」 NADiff Window gallery、NADiff a/p/a/r/t 恵比寿、4月
   「六甲ミーツ・アート芸術散歩2011」 六甲山カンツリーハウス 神戸、9月~11月
2012 「ハジメテンエキシビジョン」 梅田イーマ café&books bibliothèque 梅田、4月~5月
   「ハジメテンの真夏の教室」 CUPSULE 三宿、8月~9月
   「3331 TRANS ARTS展」 3331Arts Chiyoda メインギャラリー 秋葉原、10月~12月
   「ハジメテンのワンダフルハジメテンプル」 神戸アートビレッジセンター 新開地、11月~12月
2013 「ハジメテンのパン!」 嵯峨芸術大学oneroomギャラリー 京都、2月

〈イベント〉

2011 「We are HAJIMETEN」 NADiff a/p/a/r/t 恵比寿(トーク&スライドショー、公開制作)、4月
   「ドッキリウキウキ何が起こるか分からない、一日限りのハジメテンカフェ」 六甲ミーツ・アート2011神戸、9月
   「Good-bye 六甲 バッジ制作&トーク、スライドショー」 六甲ミーツ・アート2011 神戸、11月
2012 「新春! ハジメテンのバッジフェスタと七福神!!」 VACANT 原宿、1月
   「ハジメテンのバッジフェスタやねん」 梅田イーマ café&books bibliothèque 梅田、4月
   「ハジメテンのバッジフェスタやねん in 神戸」 神戸アートビレッジセンター 新開地、12月
2013 「ナイト in ジャンボ」 嵯峨芸術大学oneroomギャラリー 京都、2月

〈ワークショップ〉
2011 「COUMA+HAJIMETENといっしょにサーッ! 卓球&アートで心と身体をリフレッシュ!」茨城アーカススタジオ 茨城県守谷、8月
「ハジメテンによるart-ZINE workshpo」金沢21世紀美術館 金沢、9月



飯川雄大 Takehiro Iikawa     WEB: http://www.takehiroiikawa.com
1981年兵庫生まれ、神戸市在住。成安造形大学デザイン学科ビデオクラス修了。「時の演習用時計」、「時間泥棒 –Half Timeproject–」を個展、グループ展で発表する。アーティスト・ユニットcouma(コウマ)として金氏徹平、木村友紀らと共に横浜トリエンナーレ2005に参加。四コマ漫画ユニットばうみみとして「4コマ漫画ワークショップ」を各地で開催。最近の主な展覧会は、「rendezvous 09」(Institut d’artcontemporain/リヨン/2009)、「fade out, fade up」(児玉画廊│東京/東京/2012)、個展「FADE OUT, FADE UP」(成安造形大学ギャラリーアートサイト/滋賀/2012)、「NIPPON-ISMES」(GalerieDA-END/パリ/2012)など。

梅佳代 Kayo Ume
1981年石川県生まれ。写真集『うめめ』(2006)で、第32回木村伊兵衛写真賞受賞。日常を独自の視点で切り取る作品が高い評価を受け、国内外の媒体や個展・グループ展などで作品を発表。その他著書に、『男子』(2007)、『じいちゃんさま』(2009)、『ウメップ』(2010)など。本年は、4月13日より東京オペラシティアートギャラリーにて個展を開催(~6月23日まで)。最新写真集『のと』が4月26日に刊行予定。

金氏徹平 Teppei Kaneuji     WEB: http://teppeikaneuji.com/
1978年京都生まれ、京都在住。京都市立芸術大学大学院彫刻専攻修了。2007年個展「金氏徹平展 splash & flake」広島市現代美術館・ミュージアムスタジオ、グループ展「笑い展:現代アートにみる『おかしみ』の事情」森美術館、「美麗新世界:当代日本視覚文化」Long March Space、InterArts Center 東京画廊+BTAP(北京)/広東美術館(広州)、2008年、「MOT アニュアル2008 解きほぐすとき」東京都現代美術館、個展「溶け出す都市、空白の森」横浜美術館2009、個展「Ghost in theMuseum」兵庫県立美術館2010、など、多数の展覧会に出品。2013年6月にUCCA(北京)で個展を開催予定。2013年4月5日からコーポ北加賀屋でグループ展what(n)everに参加。

川島小鳥 Kotori Kawashima     WEB: http://www.kawashimakotori.com
1980年生まれ写真家。著書に写真集『未来ちゃん』『BABY BABY』『明星』(箕浦建太郎との共著)など。第42回講談社出版文化賞写真賞を受賞。

小橋陽介 Yosuke Kobashi      WEB: http:/www.yosukekobashi.com/
1980年奈良生まれ。2003年大阪芸術大学卒。主な展覧会は、2004年「神戸アートアニュアル/トナリノマド」神戸アートビレッジセンター、2006年「VOCA展」上野の森美術館、2006年「クリテリオム66 小橋陽介」水戸芸術館 現代美術ギャラリー第9室、2009年「neoneo展part1 男子」高橋コレクション日比谷、2010年「self portrait ─ 私という他人」高橋コレクション、2011年 個展「自画持参」NADiff Gallery 2011年 恵比寿、2012年「こばしの図」Gallery Den mym(京都)、ギャラリーモモ両国にて、こばしの図②開催。2013年3月30日[土]-5月6日[月・祝]※GW期間中(5/3[金]-5/6[月])営業いたします。
 

西光祐輔 Yusuke Nishimitsu      WEB: http://nishimitsu.jp
1976年和歌山県新宮市生まれ。個展 「Catch as catch can」 AD&A gallery(大阪)、2009「You rememberthe nightand photograph」 THERME gallery(東京)、「NEW GAMES」AD&A gallery(大阪)。グループ展 2008「ignore yourperspective 6」 児玉画廊(京都)、2010年「Something bursted and splattered」西光祐輔×パトリック・ツァイ(コーポ北加賀屋)、2011年、京都、大阪、福岡のオルタナティブスペースを巡る個展「I forgot but I can see. I remember but Ican’t see」を開催。2010年自主レーベル『approach』立ち上げ。2012年7月作品集「mound」刊行。2012年 梅田哲也展覧会カタログ「大きなことを小さくみせる」写真、テキスト担当。2012年NAMURA ART MEETING’04-’34 VOL.4 臨界の創造論 参加。

パトリック ツァイ Patrick Tsai            WEB: http://www.hellopatpat.com/
1981年カリフォルニア州ストックトン生まれ。NYU Film&TV Production卒。『Vice Magazine』や『Foam Magazine』など多くの雑誌媒体で取り上げられコマーシャルでは、コンバースのキャンペーン写真を手がける。写真家、Madi Juとの共作「My Little Dead Dick」シリーズをウェブ上で公開し話題を呼んだ。2010年10月 Susan Bright編集によるAuto Focus:The Self-Portrait inContemporary Photographyの表紙に採用される。2011年 写真新世紀優秀賞受賞。2012年ナナロク社より写真集『Modern Times』刊行。Time Magazine’s Best of 2012に『Modern Times』が選出。
 

原田拓哉 Takuya Harada
1981年、大阪府生まれ京都府在住。京都嵯峨芸術短期大学卒業。グループ展「Uchu」gallery Den58(2007)、「one room3」元立誠小学校(2008)に参加。2013年4月5日からコーポ北加賀屋(大阪)で行われるグループ展「what(n)ever」に参加。


●ゲストProfile

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粒粒(つぶつぶ)     WEB: http://tsubutsubutsubu.tumblr.com

川瀬知代と益永梢子によるおにぎりユニット
「見て美味しい。食べてたのしい。」をテーマに様々なおにぎりを制作。

川瀬知代        WEB: http://www.kawasetomoyo.net/
アーティスト
ドローイングを中心に、切絵や布の作品等制作しています。
インスタレーション、イラストレーション、コラボレーション等。