『5: Designing Media Ecology』3回連続イベント「創造力の政治」The Politics of Creativity

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NADiff a/p/a/r/tでは、メディアとコミュニケーションをめぐる新しい雑誌『5: Designing Media Ecology』の思想と実践を拡張する試みとして、インストアの連続イベントを開催いたします。

メディアのスペクタクルと加速したグローバル資本主義が私たちの身体を浸食しつつあるように見える現在、私たちは「創造力」をどのようにして自分たちの手に繋ぎとめておくことができるのか。小さなバイリンガル雑誌『5: Designing Media Ecology』がお送りする3回連続のイベント『創造力の政治』───。


第一夜
7月7日[火] 20:00 – 21:30
(開場:19:30) 


「わいせつとアート」
出演:ろくでなし子(アーティスト/漫画家)× 毛利嘉孝(「5」編集委員/社会学)

自分の性器を3Dデジタルデータを作品に用いた女性アーティスト/漫画家のろくでなし子の二度の逮捕は、「アートとわいせつ」をめぐって多くの論争を巻き起こした。表現の自由とは何か。そもそも国家権力がわいせつを規定し、管理すべきなのか。これはアートなのかわいせつ物なのか。日常的に性表現が溢れる現代のメディア状況の中で、今回の逮捕はどのような意味を持つのか。現在裁判で係争中のろくでなし子と毛利嘉孝が、今回の事件の本質と問題点について徹底的に語り合う。



第二夜
7月25日[土] 18:00 – 20:00
(開場:17:30) 


「感覚言語の実験─〈MINAS 坑道〉をめぐって」
出演:今福龍太(文化人類学者)× 大山もも代(ヴォイス・アーティスト)× 毛利嘉孝(「5」編集委員/社会学)

複製技術、デジタル技術、そしてコミュニケーション技術の変革によって、私たちは新しい感覚言語の時代の到来を目撃しつつある。この新しい感覚言語を通じて、私たちはどのように表現し、思考し、議論することができるのだろうか。
今福龍太と大山もも代の二人による即興朗読劇「MINAS坑道」を道標とし、未来の表現やコミュニケーションのかたちについて徹底的に議論する。



第三夜
8月28日[金] 19:30 – 21:30
(開場:19:00) 


「デジタル・写真・記憶・アーカイブ」
出演:渡邉英徳(情報アーキテクト)× 毛利嘉孝(「5」編集委員/社会学)× 水越伸(「5」編集委員/メディア論)

ネットとモバイルが当たり前になった現代、写真と人々の記憶はどのような状態におかれているといえるのだろうか。3/11以降の社会において魅力的なアーカイブ構築を行ってきた渡邉英徳を迎え、雑誌『5: Designing Media Ecology』の編集委員である毛利嘉孝(文化社会学)、水越伸(メディア論)が、日常に埋もれていく写真と記憶の行方やデジタル・アーカイブの可能性と課題についてディスカッションをする。 




各回のご参加方法について

会 場:NADiff a/p/a/r/t 1F
参加費:1,000円 定員30名(それ以降は立見)  



 

●新刊情報

 

『5: Designing Media Ecology』3号 特集「3.11後の科学と生活」
『5: Designing Media Ecology』2号 特集「想像力の政治」
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発行元:5 Designing Media Ecology
価 格:1,200円+税

雑誌「5: Designing MediaEcology」について:
「5: Designing MediaEcology」は、小さなバイリンガルのインデペンデントマガジン。編集長は水越伸、編集委員は毛利嘉孝、佐倉統。メディアとコミュニケーションをめぐる思想と実践を結びつけ、新しい領域を生みだしていくための場として2014年6月に創刊。年二回発行。これまでの特集に『反知性主義を超えて』、『創造力の政治』、『3.11後の科学と生活』。
http://www.fivedme.org/

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※本書をNADiff各店、およびNADiff ONLINE STOREでお求めの方は、イベント参加費割引券(1回のみ500円ディスカウントします)をお渡しします。本書ご購入のイベント参加希望の方は、ご予約の上、ご参加当日にチケットをご持参下さい


 

●プロフィール

 
ろくでなし子|ろくでなしこ 


漫画家。日本性器のアート協会会員。自らの女性器(まんこ)を型どりデコレーションした立体作品「デコまん」造形作家。著書に『デコまん~アソコ整形漫画家が奇妙なアートを作った理由』(ぶんか社、2012年。『ワイセツって何ですか?(「自称芸術家」と呼ばれた私)(金曜日、2015年)『私の体がワイセツ?!: 女のそこだけなぜタブー』(筑摩書房、2015年) 



今福龍太|いまふくりゅうた 


文化人類学者、批評家。東京生まれ。1982年より、メキシコ・キューバ・ブラジルなどで人類学的調査に従事。現在、東京外国語大学大学院教授。1990年代初頭より、ディジタル・ストーリーテリングの方法を実践。2000年以降、サンパウロ・カトリック大学コミュニケーション・記号学部客員教授として随時セミナーを開講。同時に、キャンパスの外に新たな遊動的な学びの場の創造を求め、2002年より巡礼型の野外学舎である「奄美自由大学」を奄美群島において主宰。著書に『群島-世界論』『ミニマ・グラシア』『薄墨色の文法』『ジェロニモたちの方舟』(以上、岩波書店)『レヴィ=ストロース 夜と音楽』(みすず書房)『書物変身譚』(新潮社)などがある。近刊に『わたしたちは難破者である』(河出書房新社)。 



渡邉英徳|わたなべ・ひでのり


情報アーキテクト.情報デザイン,ネットワークデザインを研究。「沖縄戦デジタルアーカイブ」「ナガサキ・アーカイブ」「ヒロシマ・アーカイブ」「東日本大震災アーカイブ」など、人々の語りや記憶をめぐるワークショップとデジタル情報技術を結びつけたアーカイブ構築が高く評価されている。講談社現代新書「データを紡いで社会につなぐ」などを執筆.
1996年,東京理科大学理工学部建築学科卒業(卒業設計賞受賞)。1998年同大学院修士課程修了,2013年筑波大学大学院博士後期課程修了。博士(工学).2001年より株式会社フォトン代表取締役社長(現スーパーバイザー兼取締役)。2008年より首都大学東京システムデザイン学部准教授。2014年より佐賀大学医学部客員研究員。 



水越伸|みずこし・しん


東京大学大学院情報学環・教授。1963年生まれ。筑波大学卒業。東京大学大学院社会学研究科博士課程中退。情報技術と人間・社会の動態をとらえる「ソシオ・メディア論」と、その思想的方法論として「批判的メディア実践」を提唱。市民のメディア表現やリテラシーの実践的研究に取り組む「メルプロジェクト」「メルプラッツ」「メディア・エクスプリモ」などを展開。2014年、雑誌『5:Designing Media Ecology』を創刊。おもな著書に『改訂版21世紀メディア論』(放送大学教育振興会、2014)、『メディアリテラシー・ワークショップ:情報社会を学ぶ、遊ぶ、表現する』(東京大学出版会、2009)など。
http://www.mediabiotope.com 



毛利嘉孝|もうりよしたか


社会学者。専門は文化メディア研究。1963年長崎県生まれ。東京藝術大学音楽学部音楽環境創造科准教授。京都大学経済学部卒。ロンドン大学ゴールドスミス・カレッジPh.D.(社会学)。特に音楽や現代美術、メディアなど現代文化と都市空間の編成や社会運動をテーマに批評活動を行う。主著に『ストリートの思想』(日本放送出版協会)、『文化=政治』(月曜社)、『増補 ポピュラー音楽と資本主義』(せりか書房)など。



●イベントについてのお問い合わせ

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NADiff a/p/a/r/t
150-0013 東京都渋谷区恵比寿1-18-4 NADiff A/P/A/R/T 1F
TEL. 03-3446-4977
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