NADiff Window Gallery vol.73
楊博「no tears」

営業日:木、金、土、日、祝

営業時間:13-19時 

11月3日(水・祝)は営業いたします。

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●開催概要

 
この度、NADiff Window Galleryでは、アーティストの楊博による個展「no tears」を開催いたします。
楊は1991年に中国湖北省で生まれ、2019年に東京藝術大学大学院美術研究科絵画専攻油画を終了。現在は東京を拠点に活動し、一貫してポップカルチャーとその受容にかかわる距離感をテーマに制作を続けています。
今回の展示では従来の絵画作品に加え、可変的なインスタレーション作品も展示いたします。ポップカルチャーと身の周りの生活風景とを混ぜ合わせながら、自身の受容をひも解き、独自の世界を作り上げる楊の最新の展示を是非ご高覧ください。また、作品内容に合わせて作家が綴ったテキストも会場で配布いたします。こちらも併せてお楽しみください。



NADiffは僕が美術を学ぶ過程において、たくさんの知識を得る機会を与えてくれた場所でした。
そこで今回は、語り口のきっかけを美術に置き、暗喩的な背景には、本屋もとい知の溜まり場と自身との距離というものを据えました。
ことの始まりは、アルノルト・ベックリンの「魚に説教をする聖アントニウス」という一枚の絵を、ウェブ上で見た時の経験からです。元ネタは大衆の知性というものに対して、かなりシニカルな内容になっていますが、それに関しては笑える他人事では全くありませんでした。僕は育ちがスノッブ側ですので、スノッブという言葉の使い方も不正確なままです(としか言えません)が、知に対して、信じるかどうかという決断を、積極的に棚上げしながらも確かにそれを享受してきました。しかしいよいよ、そんな無粋な決断はやはり無効なのではないかということを、にわかに信じ始めてしまいそうになったのが、ここ1年半くらいの無様な実情です。つきまして、今回はさらにそれをどのようにして棚上げし、あわよくば放棄し得るのかということを、展示を通して考えていきたいと思います。

Yang Bo


●プロフィール
楊博 Yang Bo

1991年中国湖北省生まれ、2001年に宮城県に移住。
これまで一貫してポップカルチャーとその受容に関わる距離感をテーマに作品を制作。実際にはとても遠くに存在する人物や出来事にも関わらず、心理的には極めて親密なものとして迫りくるポップカルチャーを音楽を中心に享受した楊は、ポップスターの肖像やそれらが彩る様々なシーンと自身の生活風景とを混ぜ合わせながら、独特の作品世界を作り上げている。
2019年東京藝術大学大学院美術研究科絵画専攻油画終了。現在、東京都を拠点に活動。近年の個展に「Heart of glass」(2018年,CAPSULE Gallery,東京)、グループ展に「working / editing 制作と編集」(2020年,アキバタマビ,東京)、「固定される影」(2019年,Yutaka Kikutake Gallery,東京)、「The Course of true love never did run smooth」(EUKARYOTE,東京)などがある。

HP


 

●お問い合わせ

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NADiff a/p/a/r/t
150-0013 東京都渋谷区恵比寿1-18-4 NADiff A/P/A/R/T 1F
TEL. 03-3446-4977


※当面の間、営業日と時間を変更いたします。
営業日:木、金、土、日、祝
営業時間:13-19時 

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