中島晴矢「オイル・オン・タウンスケープ」

営業日:木、金、土、日、祝

営業時間:13-19時

ONLINE EVENT
中島晴矢 × モブ・ノリオ
先進的テレビ電話対談「言葉と出会い直すために」──『オイル・オン・タウンスケープ』単行本化記念
2022年6月11日(土)19:00-21:00

中島晴矢 《町屋風景》 2020 カンヴァスに油彩 410 × 318 mm

 


 

●概要

 
この度NADiff Galleryでは、アーティストの中島晴矢初の単行本の刊行を記念した展覧会「オイル・オン・タウンスケープ」を開催いたします。
中島晴矢は、1989年生まれ、法政大学文学部を卒業、美学校を修了した作家です。オルタナティブなコミュニティの中で現代社会や都市が抱える問題を、映像、パフォーマンス、立体作品等、あらゆるメディアを横断しながら風刺的に表現してきました。また、渋谷にあったシェアハウス「渋家」の立ち上げ、HIPHOPユニット「Stag Beat」のラッパー、建築家・キュレーターとのプロジェクト「野ざらし」のディレクター、記事連載の執筆といった、現代美術の枠に留まることのない活動をしており、この自由な領域横断的経験は相互に作用し、作品にも映出されてきました。

本展では、書籍『オイル・オン・タウンスケープ』の、作中に描き下ろされた油絵を中心とした展示を行います。オリンピックやパンデミックによって、東京の街が急激な変化を伴った時期に執筆された本作。町屋、渋谷、麻布など、変わりゆく東京の街に潜在した自身の原風景の記述と共に、戦前の東京を描いた洋画家・長谷川利行の軌跡を重ねあわせ、幾つもの時間軸が交差しながら作中の東京の街歩きが進行していきます。

中島は東京近郊のニュータウンを原風景とする出自から、東京や郊外の空間に自らの身体を介入させ、リアルな都市像を批評的にあぶりだす作品を幾つも手掛けてきました。本作もまた、街と自身の私的な関係性を描写しながら、現在の東京の風景を提示した作品といえるでしょう。中島の描く現在の東京画を、ぜひご高覧ください。

 

協力= 論創社

 



 
 本展で出品するのは、拙著『オイル・オン・タウンスケープ』(論創社)の連載時、各章ごとに挿絵のようなかたちで描いた油彩画だ。文章と油絵の双方を行き来しながら、約2年にわたって〈街並みの風景=タウンスケープ〉を書き/描き継いできた。それらをひとつに束ねたのが今回の書籍と展示である。
 『オイル・オン・タウンスケープ』は、個人的な思い入れが強い街々を足掛かりに、そこから引き出される種々の言葉を紡いだ散文だ。それゆえ、街歩きコラムでもあり、一種の芸術論でもあり、ごく私的な随想でもあるような、いわばキメラ的なテクストと相成った。舞台は荒川区の町屋から、板橋区の西台、渋谷界隈、市ヶ谷近辺の外濠端、麻布、港北ニュータウン、隅田川沿い、そして世田谷区の千歳烏山へと至る。西と東、過去と現在を跨いで語ったそれらの街は、結果的に、ほとんど東京に位置することとなった。もちろん、港北ニュータウンなどは神奈川県の横浜市に属するが、そこは「第四の山の手」とも呼ばれるエリアだから、スプロール状に拡大してきた東京の延長線上にあると言っていい。その意味で、これは〈東京〉を巡る足跡の記録でもある。
 そもそもウェブでの連載企画は、2019年末に開催した個展「東京を鼻から吸って踊れ」(gallery αM)を観た編集者から、執筆のオファーを受けてスタートしている。「東京を〜」はタイトル通り、オリンピックを目前にした東京の都市論がテーマだった。そのモチーフを引き継ぐようにして、2020年に入ってすぐ、このエッセイに取り組み始める。と、同時に〈東京〉が見舞われたのは、新型コロナウイルスによるパンデミックであり、東京オリンピック・パラリンピック2020(2021?)の狂騒だった。そうした状況に振り回され、右往左往しながらも、〈東京〉を眺め歩き、考えてきたことを結晶化したものがこの単行本であり油彩画である。
 油絵に関しては、エッセイでも初めに触れたように全くの素人だ。それでも2019年の段階で、自身の制作上のスタイルに硬直性を感じていたこともあり、「他意のない」状態で油彩に取り掛かった。なるほど、長谷川利行や「文人画」といった補助線は引いているものの、ほぼ丸腰で画布に向かっている。以降、自分がつくっているものが何なのか、はっきり言ってよくわからないまま、しかし確かに夢中になって、カンヴァスに筆を走らせてきた。画家・デザイナーの佐藤直樹氏は、それを「ブリコラージュ油彩画」と定義してくれたが、詳細は単行本の「解説」に譲ろう。さらに言えば、もとより本書の底流を流れるのは、油絵を媒介として、祖母の死をきっかけに大叔父の画家・杉田五郎へ辿り着く、〈家族〉のヒストリーでもあった。
 畢竟、書籍=展示『オイル・オン・タウンスケープ』は、ここ2年余りの〈東京〉におけるリアルタイムのドキュメントであり、私が今まで交わってきた街にまつわる記憶の物語だ。そして何より、これは〈現代〉に対する私なりのアンサーなのである。

中島晴矢

 


 

●EVENT

中島晴矢 × モブ・ノリオ
先進的テレビ電話対談「言葉と出会い直すために」──『オイル・オン・タウンスケープ』単行本化記念

 
開催日: 2022年6月11日(土)19:00-21:00
アーカイブ視聴可能期間: 2022年6月12日(日)10:00-2022年6月30日(木)23:59
開催方法: オンライン配信(zoom/ウェビナー)
参加費: 1,100円(税込)

>>オンライン配信視聴(1,100円)ご予約ページ
>>オンライン配信視聴+書籍(3,000円)ご購入ページ

オンライン配信視聴と書籍『オイル・オン・タウンスケープ』がセット価格3,000円でお求めいただけます。(送料別途)
※クレジットカードでのお支払のみ(お支払完了後、ご予約受付完了のお知らせをお送りいたします)
オンライン配信ご予約の方は、配信後にアーカイブ動画を自由にご覧頂くことができます。ライブ配信後の購入も可能です。

トークイベントの視聴方法については、購入ページにて詳細をご確認ください。
販売期間: 2022年6月30日(木)19:00 まで
アーカイブ視聴期間: 2022年6月30日(木)23:59 まで


 

●書籍情報

 
中島晴矢著
『オイル・オン・タウンスケープ』

発行:論創社
発行年:2022年6月
四六判/上製本/240頁 
2,420円(税込)
5月26日13時よりNADiff Onlineにてサイン本を予約開始いたします。 
>>ご予約ページ


 

●作品の販売について

 
展示作品は2022年6月9日(木)13:00よりNADiff a/p/a/r/t店頭とOIL by 美術手帖で販売開始いたします。


 

●PROFILE

 

中島晴矢|Haruya Nakajima

Photo by MATSUKAGE

 
1989年神奈川県生まれ。法政大学文学部日本文学科卒業、美学校修了。
現代美術、文筆、ラップなど、インディペンデントとして多様な場やヒトと関わりながら領域横断的な活動を展開。現在、美学校「現代アートの勝手口」講師。 
 
主な個展に「東京を鼻から吸って踊れ」(gallery αM, 2019-2020)、キュレーションに「SURVIBIA!!」(NEWTOWN, 2018)、グループ展に「TOKYO2021」(TODA BUILDING, 2019)、アルバムに「From Insect Cage」(Stag Beat, 2016)、単著に『オイル・オン・タウンスケープ』(論創社, 2022)など。
 


 

●PROFILE|TALK EVENT

 

モブ・ノリオ


 
1970年 奈良県桜井市生まれ。作家。著書に『介護入門』(文學界新人賞、芥川賞)、『JOHNNY TOO BAD 内田裕也』(ロックンローラー内田裕也による異色対談集「ロックン・トーク」と、モブによる内田裕也の評伝的要素を含むラジオ・ディスクジョッキー小説「ゲットー・ミュージック」との合体著作)。自主制作音楽CDに「中之島に原発を(なぜつくらない)」。
  


●新型コロナウィルス感染予防対策

 
【お客様へのお願い】
・ご来場時にはマスクの着用をお願いいたします。
・ご来場時には手指の消毒をお願いいたします。
・37.5℃以上の発熱や咳、全身痛などの症状がある場合、ご自身の体調に不安のある場合は、くれぐれもご無理なさらずご来場をお控えいただきますようお願い致します。
・お客様同士およびスタッフとの距離を十分に取れる空間確保のため、入場制限を設ける場合がございます。
・大人数でのご来場はなるべくお控えください。

【当店の対策】
・1階の店内入口にアルコール消毒液を設置しておりますので、入店の際は手指の消毒をお願い申し上げます。
・当店スタッフは毎朝体温を測定し、健康状態を確認のうえ出勤しております。手洗いと手指消毒を徹底し、マスク着用で対応いたします。
 
 


 

●お問い合わせ

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定休日:月、火、水
営業時間:13-19時 
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