「美学的崇高 vs. 修辞学的崇高?――崇高における像と言語」
星野太『崇高の修辞学』(月曜社)刊行記念トーク

出 演: 

星野太(美学・表象文化論)× 塩津青夏(美術史学)

 

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  • 星野太

    星野太 ©Takayuki Taneko

    星野太 ©Takayuki Taneko

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    塩津青夏

    塩津青夏


●イベント概要

 
この度ナディッフ愛知では、星野太氏初の単著となる『崇高の修辞学』(月曜社)の刊行を記念して、星野氏(美学・表象文化論)と 塩津青夏氏(美術史学)の対談トークイベントを開催致します。

わたしたちの感性的経験において美と対比される感情、「崇高」。『崇高の修辞学』は、そのような美学的な崇高理解を相対化するために、修辞、つまり言葉をめぐる崇高という鉱脈を探り当てようとする、野心的な書です。

古来、詩や言葉の技術にまつわる問題であった「崇高」は、近代に美学的崇高へと読み替えられ、さらに20世紀後半のアメリカで花開いた抽象表現主義と呼ばれる絵画をめぐる問いへと転用されていきました。その意味で、「崇高」は用いられる時代や場所に合わせてその内実を変えてきたと言えます。しかし、言語を介したコミュニケーションにおける像(イメージ)の役割に目を向ければ、美学的な崇高(あるいはそれを発展させた抽象的崇高)と、修辞学的な崇高との間には少なからぬ連続性があるように見えます。言葉が情念を伝達するにあたって、像の居場所は一体どこにあるのか?今回のトークイベントでは、本書の内容の紹介にとどまらず、そのような崇高論における「像」と「言語」の関係について幅広くお話しいただきます。著者である星野氏と共に、聞き手には、抽象表現主義、とりわけ画家でありながら崇高についての理論的なテキストを著したバーネット・ニューマン研究者の、愛知県美術館学芸員・塩津青夏氏を迎えます。

また、店内にて星野太選書フェアも展開中。併せて是非ご覧下さい。

 

TALK EVENT

日 時 :2017年4月23日(日)18:30-20:30(開場 18:00)
会 場:NADiff愛知(愛知芸術文化センターB2F)
定 員:50名
入場料:500円

協 力:山下幸司、副田一穂

 

 


●EVENTご参加方法

 
ご希望日、ご参加を希望される方のお名前、お電話番号、ご参加人数を明記の上、メールにてご予約ください。
お電話でも承っております。TEL : 052-972-0985
※当日キャンセルはお断りしております



※受信制限をされている方は、当店からのメールを受信できるよう設定お願いいたします。
 


●書籍情報

 
『崇高の修辞学』
著 者:星野太
発行元:月曜社
発行日:2017年4月
仕様:A5判上製、288頁
定価:3,600円(税抜)

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●Profile

 
星野太(ほしの・ふとし)
1983年生まれ。美学、表象文化論。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。現在、金沢美術工芸大学講師。著書に『崇高の修辞学』(月曜社、2017年)、共著に『コンテンポラリー・アート・セオリー』(イオスアートブックス、2013年)、訳書にカンタン・メイヤスー『有限性の後で』(共訳、人文書院、2016年)などがある。

 
塩津青夏(しおつ・せいか)
1985年生まれ。美術史学。名古屋大学大学院文学研究科修士課程修了。修士(文学)。2010年より愛知県美術館学芸員。2017年4月より、トリエンナーレ推進室で勤務。愛知県美術館で担当した主な展覧会に「ピカソ、天才の秘密」(2016年)などがある。
 


 

●お問い合わせ

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Art Shop: NADiff aichi
461-8525 愛知県名古屋市東区東桜1-13-2 愛知芸術文化センターB2
TEL&FAX. 052-972-0985
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