出 演 : 吉増剛造 × MARYLYA
ゲスト : 城戸朱理
日 時 : 2017年9月8日[金] 19:00-20:30 (開場 18:30)
音響設計:WHITELIGHT
映 像:鈴木余位
会 場:NADiff a/p/a/r/t
定 員:50名
入場料:2,000円
お土産:吉増剛造“裸のメモ NADiff version”
●概要
この度NADiff a/p/a/r/tでは、詩人・吉増剛造(1939-)自ら企画するイベントシリーズ「剛造Organic Fukubukuro Orchestra」の第三弾を開催いたします。
日本を代表する先鋭的な詩人のひとりである吉増剛造。詩の朗読パフォーマンスの先駆者としても知られ、国内のみならず海外でも積極的に朗読ライブを行っています。また、詩という枠組みを超えて、写真、立体、映像など、複数のメディアを横断しながら精力的な創作にも取り組み、さまざまなアーティストとのコラボレーションも多数行うなど、文学の世界においては異端ともいえる先駆的な創作活動を60年代以降から今日に至るまで盛んに行っており、次世代にも大きな影響力をもっています。
「剛造Organic Fukubukuro Orchestra」シリーズは、吉増剛造自身が企画し、多彩なジャンルからのゲストを招いて行うイベントシリーズです。“Fukubukuro (福袋)”の名の通り、なにが出てくるかは開けてみてからのお楽しみ。近年は行われる機会の少ない朗読パフォーマンスが行われる……ことも、もしかしたらあるかもしれません。
イベントは2部構成でお送りします。第1部では恒例のMARYLYA(歌手、吉増剛造夫人)ライブ。孤独と切なさを湛えながら、ダイナミックさもあわせもつMARYLYAの歌を、吉増による映像と鈴木余位による映像、WHITELIGHTによる音楽とともにお届けします。
第2部ではゲストに詩人の城戸朱理を迎え、城戸がプロデューサーを務めた吉増のドキュメンタリー映画『幻をみるひと。』の予告上映を行います。その後、吉増との対談で、映画の誕生の背景や撮影時のエピソード、この映画に対する思いや見どころなどをお話しする予定です。
会場では吉増剛造の書籍を多数販売いたします。何が飛び出すかわからない、「剛造Organic Fukubukuro Orchestra」をどうぞお楽しみに!
●来春公開予定・映画「幻を見るひと」
2015〜16年にかけて撮影された、吉増剛造が京都の四季を訪ねるドキュメンタリー映画。監督は井上春生、企画は城戸朱理。
春は醍醐寺で精霊を呼び、五重塔に羽ばたく鷺の姿を幻視する。夏は貴船で、空気にさえ立ち込める水の気配を感じとる。秋はかつて川端康成が『古都』を執筆した流響院で言葉を紡ぐ。冬は妙心寺の狩野探幽の雲龍図の下、新作の詩を朗読。京都の四季に感応し、その場その場で制作を行う詩人の姿を捉えた作品は、来年の公開に向けて準備を進めている。
●EVENTご参加方法
ご好評につき予約定員に達しました。お立見参加を希望される方は、下記までおお問い合わせください。
TEL : 03-3446-4977
●新刊・近刊情報
「Drawing Tube vol.01 Archive」
著 者:鈴木ヒラク・吉増剛造
発行元:Drawing Tube
発行日:2017年7月
「ALICE IRIS RED HORSE:Selected Poems of Yoshimasu Gozo」
著 者:Gozo Yoshimasu吉増剛造
発行元:New Directions
発行日:2016年9月
●Profile
吉増剛造 Gozo Yoshimasu
1939年東京生。詩人。大学在学中から旺盛な詩作活動を展開、以後先鋭的な現代詩人として今日に至るまで内外で活躍、高い評価を受ける。評論、朗読のほか、現代美術や音楽とのコラボレーション、写真などの活動も意欲的に展開。2016年に国立近代美術館で開催された『声ノマ 全身詩人吉増剛造展』は大きな反響を呼んだ。文化功労者、2015年日本芸術院賞・恩賜賞、日本芸術院会員
マリリア Marylya
シンガー、ソングライター、パフォーマーで、吉増剛造夫人。シャーマニックな歌声、ジャンルや特定の文化にとらわれないその音楽は、構築性と即興性、緊張とやすらぎ、抒情性と力強さといった、相反する要素の間を自在に往来する。さまざまなミュージシャン、ビジュアルアーティスト、ダンサーらとともに世界各地で活動している。
http://www.marylya.com/
城戸朱理 Shuri Kido
1959年岩手県生。詩人。20歳で「ユリイカ」新鋭詩人に選ばれ、その後、同人誌「洗濯船」に参加。詩集に『不来方抄(こずかたしょう)』(第5回歴程新鋭賞)、『幻の母』(第61回芸術選奨文部科学大臣新人賞)、『漂流物』(資生堂・第30回花椿賞)ほか『地球創世説』『世界-海』など多数。平成25年度岩手日報文化賞(学芸部門)受賞。
2001年からアート・ドキュメンタリー「Edge」の企画・監修を務める。
http://kidoshuri.seesaa.net
●お問い合わせ
NADiff a/p/a/r/t
150-0013 東京都渋谷区恵比寿1-18-4 NADiff A/P/A/R/T 1F
TEL. 03-3446-4977