羹 愛蘭（カン・アイラン） [本の重み 本のあかり]

2000年6月8日（木）→ 7月3日（月）

KANG AIRAN：BOOK PROJECT− SEOUL TOKYO NEWYORK
● 第一会場：ビューイングルームヨツヤ　6月8日（木）−6月24日（土）
● 第二会場：ナディッフ　6月8日（木）−7月3日（日）
○ 関連展示：ギャラリー５　（東京オペラシティアートギャラリー内）

韓国のアーティスト羹愛蘭（カン・アイラン）の＜BOOK PROJECT＞をソウル２拠点、東京３拠点を結んで展示いたします。カン・アイランは、その個人史の中で自らを守ると同時に規制してきた習慣や社会からの覚醒と解放を象徴するものとして＜本＞をとりあげます。透明ガラスのキャストで形成され、青い光を湛えたカン・アイランの＜本＞は、深く内面を見つめる視線を感じさせると同時に、さらに外部へと解放されていく精神の在りようとして、シンプルで力強い存在感を示しています。それらの＜本＞は「現実」の書店に並ぶことで、様々な精神や思想が凝縮した本の数々を＜知のあかり＞に置き換え、さらにギャラリーという「擬似」的な空間に設置され青白い光を放つことで、その存在を静かに主張しているかに見えます。このプロジェクトは、ソウル、東京に続き年内にはニューヨークでも展開されることになります｡空間的な隔たりを持つことで、帰属する社会と世界の全体を同時に捉えようとするアーティストの果敢な試みとなることでしょう。

■ギャラリートーク
6月17日（土）午後3時　 羹愛蘭＋建畠晢（美術評論、詩人）