Artist Monographs
Essay / Critiques, etc
荒木経惟 彼岸
荒木が前立腺癌の治療を受けながら、記録的猛暑となった2010年夏の東京をタクシーの窓越しに撮影したもの。
これまでも荒木は、「クルマド」シリーズとして同様の撮影を長年続けてきましたが、本展の写真は200mm 望遠レンズで撮影されており、街の日常的な光景に「喪失感」を重ねながら、彼岸を見つめるかのように、あるいは彼岸から見つめるかのように、荒木は様々な人々の姿かたちにレンズを向けています。
2011 / RAT HOLE GALLERY / 限定800部 / 208×150mm / 164頁 / 4,200円(税込)
荒木経維 楽園
色鮮やかで情熱的な花と自宅のバルコニーに住む怪獣のフィギュアや人形が登場する作品には、「彼岸の中にも楽園がある」と語る荒木ならではの生死観の現れとも思えてくる。写真はすべて、長年連れ添った愛猫チロが死を迎えた昨春以降に撮影。つねに「生の中の死」を敏感に感じとりながらも、生の喜びやノスタルジーを写真に見出そうとする荒木の、センチメンタルな「彼岸」の世界。
2011 / RAT HOLE GALLERY / 限定500部 / 220×172 mm / 24頁 / 1,260円(税込)
尾仲浩二 海町
尾仲浩二が91年―93年に宮古、釜石、陸前高田、石巻、気仙沼、鮎川、小名浜を旅した際のスナップ。
港町の穏やかな日常の風景の記録だが、これらは2011年3月東日本大震災でほとんど全てが消失しました。この"失われし風景"を、人々の記憶とともに残すべく一冊の本にまとめられた美しい小品。
2011 / SUPERLABO / 300部限定 / 写真55点 / 186x235mm / 80頁 / ハードカバー / 5,250円(税込)
→特装版は、NADiff x10 までお問い合わせ下さい。
限定300部 / 作家サイン及びシリアルナンバー入り / 作家自身の手焼きによるシルバーゼラチンプリント(サイン入り)付きの限定発行 / 15,750円(税込)
荒木経維 写狂老人Aのフィルムノスタルジー
90歳の生涯において3万点を超える作品を残した葛飾北斎に挑み、「写狂老人A」を名乗る荒木の、フィルムによる表現の限界を探る作品群をご覧いただける一冊です。
―写真っていうのは、まあ写真つーか人生は、ノスタルジーだと確信をもったわけだよ。こういう光景に出会って。今のデジタルの時代にだよ、都会の真ん中でこういう棒だよ、棒をもってザリガニだか鯉を追ってるんだよ。少年時代の思い出とかさ、人生ではそういうノスタルジーが一番大切だと確信をもった。老人は(笑)―
2011 / TAKAISHII GALLERY / 500部限定 / 96頁 / 260×261mm / 4,200円(税込)
今井 智己 A TREE OF NIGHT
ガラス戸の反射、暗闇の中の一筋の煙、勢いよく流れ落ちる噴水等、五感に響く瑞々しいスナップと、点字を写した繊細なイメージとが対になり、その狭間にある視覚化されなかったものたちの気配やふるえを豊かにかもし出しています。点字が刻んでいるのは本書のタイトルにもなっているトルーマン・カポーティ「夜の樹」。
「真昼」「光と重力」に続く今作の19点の写真は、ニュートラルな明るさを保ち、糸綴じの繊細な造本との呼応が美しい仕上がりの一冊です。
2010 / MATCH and Company / 700部限定 / 24頁 / 写真19点 / 3点糸縢り中綴じ製本 / 2,310円(税込)
朝海陽子 Sight
映画を観ている人々を撮影したシリーズ「sight」は、被写体となる人物が自ら映画を選び、自宅でリラックスしながら映画を観始め、映画に没頭して無防備な状態になったころ、朝海がそっと撮影をしたシリーズです。「被写体が映画を観ている」という極めて日常的行為の中、「見ること」と「見られること」が同時にすすんでゆくさまを鮮明に写しだしています。
2011 / 赤々舍 / 100頁 / 250×215mm / 並製本 / 3,465円(税込)
荒木経維 愛の劇場
―〈愛の劇場〉と書いてあるキャビネ判の箱が出てきた。開けてみると150枚ほどのプリントが入っていた。65年頃のプリントだ。その頃オリンパスペンFでガチャガチャ撮って、わざと熱現像とかイイカゲンにフィルム現像してイイカゲンにプリントしてた、その頃の私と女と時代と場所が写っている、表現しちゃってる。あの頃から〈愛の劇場〉とか言ってたんだねえ。まーそれにしても、イイねえ、イイ写真だねえ、デジタルじゃこうはいかねえだろ。― 2010年12月 荒木経惟
2011 / タカイシイギャラリー・ZEN FOTOギャラリー / 1000部限定 / 119点 / 133×180mm / 3,150円(税込)
石内都 ひろしま
未発表のひろしまシリーズの写真で構成された、沖縄・佐喜眞美術館で行われた「ひろしま」展の展覧会カタログ。
―沖縄の現実の肌ざわりをひろしまがもたらしてくれた。被爆した遺品の数々は過去の忘れ物ではなく、今あり続ける物として私と同じ時間と時代をわかちあっている。その物たちが沖縄の風土と歴史の刻印の中に、どのようなたたずまいをみせるのだろうかー 石内都、あとがきより
手のひらにおさまる小ぶりなカタログながら、町口覚のアートディレクションが冴える美しい仕上がりです。
2010.6 / 佐喜眞美術館 / 中綴じ・ホッチキス留 / 22頁 / 150×210mm / 500円(税込)
PUNCTUM TIMES 石川直樹 Archipelago Extra Edition
2009 / PUNCTUM / 16頁 / 1000部限定 / 525円(税込)
PUNCTUM TIMES 大森克己 少し前の出来事
2009 / PUNCTUM / 16頁 / 1000部限定 / 525円(税込)
石内都 tokyo bay blues 1982-1984
1982年から1984年にかけて東京湾岸をカラーポジで撮影したシリーズが25年ぶりに甦る。
「写真とは不思議な在りものだ。昔に撮った写真でも発表していないことによっていつでもコンテンポラリーになり得る」(あとがきより)
編集:大田通貴 / 装幀:原 耕一
2010.6 / 蒼穹舎 / B5変型 / カバー付上製本 / 104頁 / 作品点数カラー97点 / 4,725円(税込)
植田正治 「雲のうつくしい日に。」
限定1200部
2010 / 植田正治事務所 / 292x307mm / 上製本 / スリップケース / カラー / 作品点数15点 / 3,990円(税込)
荒木経惟 遺作 空2
死を予感した写真家の遺言
癌宣告、そして手術からの生還を経て「遺作」を出版。
自宅バルコニーで写した空の写真をカンヴァスにいずれ訪れる死の予感と、新たなる“生欲”を描く。天才の写真人生を集大成する究極の豪華作品集。
昔から言ってるけど、写真というのは現実や人生の模倣、現実の贋作であって、創作じゃないんだよ。だから2番目のコトなんだよね。
空に何かを描いて「もうひとつの私の空」を創るっていう気分もあった。
……死のことを思うと生のことも思うようになるね。
どっちかが重くなると、もう片方も重くなる。
死の予感が来ると生の欲望が出てくるんだよ、生欲が。
この本は俺の「遺作」だけど、もしかしたら、ここで終わりじゃなくて、
ここから生が始まるのかもしれない。 (荒木氏の言葉より抜粋)
掲載作品254点(白黒写真にペイントやコラージュ)。サイン・シリアルナンバー入り。
2009 / 新潮社 / B4 / 200頁 / 函入り / 34,650円(税込)
*シリアルナンバーのご指定は出来ません。ご了承ください。
石塚元太良 LENSMAN
これまで「PIPELINE ALASKA」「Inner passage」など、コンセプチュアルな写真集の印象の強い石塚元太良。北極圏を旅し日常とはかけ離れたパイプラインの撮影をするなかで、自身の写真の原点を想ったことが、今回の写真集をつくるきっかけになったともいいます。後ろ姿の整備員、白い壁にさすうすい影、地面に広がる墜ちた花、石塚氏の写真人生の原点ともいえるような日常の何気ない風景で綴られた今作。写真を撮り始めた頃の石塚元太良を感じさせてくれます。ゆるやかながら、彼ならではの視点を感じる、LENSMAN石塚元太良として、素で写真と向き合った時間からうまれた1冊。こだわりのセルフポートレイトな表紙にも注目です。
2009 / 赤々舎 / 347×258 / 3,990円(税込)
陽炎(かぎろひ) 櫻・京・太夫 榎本敏雄写真集
エノモトスタジオ 榎本敏雄 著
風に揺れる満開の老樹、散り敷いた花びらに射す陽光。東山を「かぎろひ」が染め、しずかに目覚める京の町。伝統としきたりの色里で、灯火に妖しく浮かぶ大輪―。存在が輪郭を獲得していく朝、闇へと溶け込んでいく夕暮れ。その刻々と移ろう光のなか、単彩の名手が切り撮った、はかなくあでやかな、一瞬の美。
広告写真や雑誌で活躍してきた写真家・榎本敏雄が、30年余にわたって追い求めてきた日本の陰翳美。
2009 / 平凡社 / A4変型判 / 112頁 / 4,410円(税込)
ARIKO SOL
5年にわたるアイスランドでの撮影から生まれた、ARIKO初の写真集。幻想的な妖精の島。そこに湧き出る水、苔の感触。自然と動物と人間が助け合って生きている。地球の底とつながり、宇宙へとひらかれていく場所。ARIKOの写真の光や水は、はじまりも終わりもすべてがそこに含まれていることを体感させてくれます。まさに地球の原風景、へtripできます。
2008 / 赤々舎 / A4変型 / 80頁 / 3,465円(税込)
荒木経惟写真集
YAMI NO HANA
「闇」の中で妖しく、そして美しく光る「花」。荒木経惟が初めて世界のラグジュアリーなジュエリーを撮り下ろす。プロデューサー後藤繁雄と雑誌『Numero TOKYO』の共同企画。宝石と花の究極のエロス。
デザイン:中島英樹
2008 / アートビートパブリッシャーズ / W200XH306 / 104頁 / 5,250円(税込)
写真集『森山・新宿・荒木』
写真:森山大道、荒木経惟/テキスト:森山大道+荒木経惟(対談)、エルヴェ・シャンデス、ジェローム・サンス、北澤ひろみ、堀元彰
※和英併記/体裁:A4判、304頁/発行・発売:平凡社/3,675円(税込)
井上佐由紀写真集
screen
スナッピンブッダ所属、ポスターにCDジャケット、雑誌にと、近年幅広く活躍する井上佐由紀。独特な透明感と、光に対して繊細な感覚を持つフォトグラファー初の作品集。水たまりに映る校舎、汚れた水の中を泳ぐ金魚、屋上から見えたスプリンクラー。夢とデジャヴの狭間のような、不思議なリズムのある写真集。
2007 / uNdercurrent / 56頁 / 1.890円(税込)
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