10.08. 武満徹 SONGS + 大竹伸朗

2000年10月6日（金）−11月20日（月）

戦後日本を代表する世界的作曲家・武満徹。その武満が生前交流を持った画家・大竹伸朗。世代を異にする二人のアーティストのコラボレーションが、武満の残したソング集に大竹が絵を寄せる形で結実しました｡「自由」や「希望」といったともすれば実態を見失いがちなヴィジョンが、武満徹の存在を思いおこすとき、ある「強さ」をともなった感覚として蘇ります｡今回ナディッフでは、武満のソングの直筆楽譜を軸に、大竹伸朗が「はな」と「そら」をテーマにしたインスタレーションを行います｡「自由」や「希望」と同様に、「はな」や「そら」といったシンプルでまっすぐなイメージが、武満徹／大竹伸朗によってラディカルな美しさを湛えた表現となって現前するのを目にすることが出来るでしょう｡10月8日：武満徹と大竹伸朗、２人のアーティストに共通する誕生日。2000年秋、この麗しい日を彼らの表現に立ち会うことで共有したいと思います｡

●ギャラリートーク　
10月8日（日）午後3時〜　大竹伸朗 ＆ 池藤なな子（日本ショット）

武満徹　Toru Takemitsu
1930年10月8日、東京生まれ。おもに独学で作曲を学ぶ。世界中の著名なオーケストラ や音楽祭の委嘱を受けて作品を発表するなど、「世界のタケミツ」として知られる。そのかたわら、90を超える映画音楽を作曲。名エッセイストでもあり、小説も手がけたこと がある。1996年2月20日、癌のため死去。享年65歳。

大竹伸朗　Shinro Ohtake
1955年10月8日、東京生まれ。1980年武蔵野美術大学油絵科卒業。デビュー以来絶えず新しい価値観を提示し、内外での個展、グループ展を多数開催。近年では1999年「時代の体温」展および2000年「日本ゼロ年」展に大作で参加。現在KPOキリンプラザ大阪において個展「ダブ景」を開催中（〜9.3）。一方、早期から音楽活動を展開。1995年にはヤマタカEYEとアート／サウンド・ユニット「パズル・パンクス」を結成し、CD制作、ライブ、展覧会を行う。このほか小説、エッセイの出版など、創作活動は多岐にわたる。

協力／日本ショット株式会社, アート・バイ・ゼロックス