鴻池朋子『みみおに不時着』

2005年4月27日[水]― 5月29日[日]

少女、おおかみ、ナイフ、暗い森、昆虫たちなどが、重層的・多面的な記号性をはらみながら精緻な鉛筆画によって表現される鴻池朋子のドローイング。近年、着実に活動の場をひろげているアーティストが、ごく初期より関わり合い、繰り返し立ち戻って今でも大切にする物語が「みみお」の世界です。すべての物語の基層をなし、循環しながら終わりなく続いていく物語と、その擬似的な語り手でもある「みみお」。これらを見事な構成力と魅惑的な筆致で表現した絵本およびアニメーションの原画と映像作品によって、その魅力に迫ります。どうぞお楽しみください。

[ 同時期開催 ] 鴻池朋子展『草原に不時着』
会場＝ミヅマアートギャラリー／会期＝4/20→5/21／URL＝http://www.mizuma-art.co.jp
問い合わせ：ミヅマアートギャラリー（tel.03-3793-7931）

◇企画協力：ミズマアートギャラリー　◇協力：ART BY XEROX


■画家・鴻池朋子による大人の絵本「みみお」
四季を通じた森とそこに生息する<みみお>の鉛筆画による画文集は、濃淡だけで闇から光の循環を表していて、そこに原風景、原物語が浮き上がってくるようになっています。画家による短文はすべてバイリンガルになっているので、日英のことばを絵とともに眺めてみるのも面白いです。
青幻舎／2,415円（税込）

●鴻池 朋子　Tomoko KONOIKE

[略歴]

1960　秋田県生まれ
1984　東京藝術大学絵画科日本画卒業
1986-2000　おもちゃの企画やパブリックコレクションのソフトスカルプチャーなどを手掛ける。

［個展］*今後の展覧会

1997　"SOFT," 　AXISギャラリー、東京
1998　"PROTOTYPE," 　Ozone ギャラリー, 東京
2000　「ひえびえとかがやかしく目ざめる」　ミヅマアートギャラリー、東京
2002　「外はすぐそこ」ミヅマアートギャラリー、東京
2002　「ギ・ガ」フジカワギャラリー/next、大阪
2002　Animation film solo exhibition, 　AXISギャラリー、東京
2005　*「草原に不時着」ミヅマアートギャラリー 、東京　(April 20−May 21)
2005　*「みみおに不時着」　NADiff, 東京 （April 27- May 29）

［グループ展］*今後の展覧会

2002　"KAGEKI METONYMICS," ステファン・スタックスギャラリー、ＮＹ、アメリカ
2002　"VIDEO LOUNGE," ART BASEL Miami Beach, With Mizuma Art Gallery, Miami, USA
2003　"City Net Asia," ソウル美術館、ソウル、韓国
2003　「六感の森」、AXISギャラリー、東京（作家およびキュレーターとして参加）
2004　"I just don t know what to do with myself,"
2004　マレーラ・アルテ・コンテンポラニア、ミラノ、イタリア (Dec 15~Feb 12, 05)
2004　"Officina Asia," ボローニャ近代美術館、ボローニャ、イタリア
2005　MOT ANNUAL「Life actually　愛と孤独、そして笑い」　東京都現代美術館、東京　
2005　*「ストーリーテラーズ：アートが紡ぐ物語」　森美術館、東京 (Mar 29−Ｊune 19)
2005　「Aランチ」、AXISギャラリー、東京
2005　* "Psionic Distortion"（キュレーター:Tim Evans), プラムブロッサムズギャラリー,ＮＹ、アメリカ