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 2010年6月4日[金] − 7月4日[日]
 《オープニング・レセプション》6月11日[金] 19:00−20:30
 *レセプションは初日ではありません。ご注意下さい。
 
 《ギャラリー・トーク》
 冨井大裕「つくるか?つくらないか?」
 6月20日[日] 15:00−17:00
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    | 入場無料(予約不要) ※30名様以降は立見となる可能性がありますのでご了承ください。
 出 演:冨井大裕(アーティスト)
 森田浩彰(アーティスト)
 成相肇(府中市美術館学芸員)
 
 
 冨井大裕「STACK」展に際し、冨井自身が、以前から公開の場で話したいと思っていた作家と学芸員をお迎えし、トークイベントを開催致します。美術の現場の最深部を、とことんお話し頂きます。
 
 
 森田浩彰(もりたひろあき)
 1973年福井県生まれ。2002年ロンドン大学ゴールドスミスカレッジMAファインアート修了。近年は「日常の喜び」水戸芸術館(茨城、2008)、「この世界とのつながりかた」ボーダレス・アートミュージアムNO-MA(滋賀、2009)に参加。個展では「Clockwise」青山|目黒
(東京、2008)、「Local Earthquake」Kabegiwa(東京、2009)などがある。
 
 成相肇(なりあいはじめ)
 府中市美術館学芸員 1979年生まれ。専門は岡本太郎とその周辺。
 
 
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						  | 〈突き詰める/考え尽くす/どーでもいい/無視してよい〉このポイントを間違えないこと。
 勘違いしないこと。思い上がらないこと。
 以上のことを守り、作業を積み重ねることで、
 作ること(もの)は美しいこと(もの)になる。
 ― 冨井大裕 |  | 
  
    |  彫刻家・冨井大裕(とみいもとひろ)の作品展を開催いたします。
 本人は自身を「彫刻家」とも作品を「彫刻」作品とも言わない。ただし、そのように呼ばれることも否定しない。ここには現代彫刻の置かれるコンテクスト上の問題が集約しているというようにも考えられる。ひとつ言えるのは冨井大裕が自身の表現について根源的に遡行しながら考えつづけているということであろう。
 「反芸術」「もの派」が更地にした芸術の地平より、「ポストもの派」からゼロ年代にかけて美術においては絵画、彫刻の復権が言われるに至った現在。そのあとで、作品を彫刻と名づけ彫刻家と名乗ることの積極的な意味を自身が背負うことの正当性は見出しにくい。そのような考えから、冨井は自身の作品の位置づけと制作のアプローチやアティチュードを慎重に確定していく。
 その表現には、素材自身が持つ可能性の拡張、素材との関係の親密さ、規則とその逸脱、素材に対する愛着とそこはかとないユーモアが織り交ぜられている。一目見て「わかる」「うける」「体感する」ようなシンプルで説得力のある結果としての「作品」と、それを産み出すための思考のプロセスを同時に見せていくような方法を律儀に提出するその作法がひとつの道筋となって連なっていく。
 こうした方法と仕事を見ていくにつけ、冨井はその出自からいっても再帰的に見てもやはり現在の彫刻家である。
 冨井大裕の新作を含む作品と空間をぜひご堪能ください。
 
 
 《展示プラン》
 既製品の連続的・規則的な集積をひとつのスタイルとして作品製作をしています。今回は、既製品を積み重ね(stack)て、制作された新作の立体作品に加え、まったく新たに「文字」をモチーフにした意欲作を展示いたします。
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						  | Artist Statement 作ることの理由
 「作る」とはどういうことだろうか。何故、作るのだろうか。作品を作ろうとする者ならば、誰しも一度は頭をよぎることだろう。そして、作り続けることはそれを明らかにするのだろうか。そんなことはない。作られたものは作ることの答えをひた隠し、私たちの目の前で問いを更新し続ける。作ることに答えることは永遠にできない。
 それでも作ることから離れることができないのならば、到達不可能なその地点への接近を試み続ける他に選択肢はない。
 ものをそのままでありながら異なるものとして立ち上げるためには、どのような構造を選べばよいか。ものが与える条件(サイズ、素材、重さ、形、ものが常識的にまとっているイメージなど)から構造は選択される。選ばれた構造は、自身に最適なものの新しい使用法を見つけ出す。新しい使用法は、そのものとその構造のため以外には採用されない。そして、採用されたその時から、使用法は使用法ではない、ものの新たな条件となる。条件とは不自由であり、可能性である。不自由からしか自由は得ることが出来ない。
 私は何を作っているのか。作品としかいうことが出来ない。作品とは何であるのか。作品であるとしかいうことができない。作品とは作品であり、それ以上でもそれ以下でもない。ただひたすらに作品であること。そのためには全てが明らかでなければならない。作品は、全てが明らかであってもさらにその奥のわからなさが消えることはない。わからなさは明らかなものの中でこそ抽象的にーそれゆえに直接的にー理解され得る。
 作品とはわからないものである。そして、どの様にわからないかという「わからなさの質」を求めるものである。
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    | 冨井大裕(とみいもとひろ)
 1973 新潟県に生まれる1999 武蔵野美術大学大学院造形研究科彫刻コース修了(修了制作優秀賞受賞)
 第4回アート公募2000審査員大賞受賞
 
 《主な個展》
 2010 「作品展」NADiff a/p/a/r/t 店内/東京
 「catch as catch can」現代HEIGHTS Gallery DEN/東京
 2009 「かみの仕事」Art Center Ongoing/東京
 2008 「身の回りのものによる色とかたち」遊戯室(中崎透+遠藤水城)/茨城
 「企画展=収蔵展」アーカス・スタジオ/茨城
 2007 「みるための時間」武蔵野美術大学美術資料図書館・民俗資料室ギャラリー/東京
 「αmプロジェクト ON THE TRAIL vol.2」art space kimura ASK?/東京
 2005 「仮眠的」中崎透遊戯室/東京、「空白の作り方」U8 Projects/愛知、CAS/大阪
 2004 switch point/東京(以後、'05 '06 '07 '08 '09)
 2003 art & river bank/東京(以後、'07)
 2002 ZaGallery有明/東京(以後、'04)
 2001 「ありさま」マキイマサルファインアーツ/東京、「ある」藍画廊/東京
 2000 モリスギャラリー/東京(以後、'02)、「モノローグ」松明堂ギャラリー/東京
 1999 「見えない部屋」ガレリアラセン/東京、なるせ美術座/東京(以後、'02)
 1998 ギャラリー現/東京(以後、99'06'09)
 
 《主なグループ展》
 2009 「エマージング・ディレクターズ・アートフェア ULTRA002」スパイラル/東京
 「第1回所沢ビエンナーレ美術展 ー引込線ー」西武鉄道旧所沢車両工場/埼玉
 「アテンプト2 矢櫃徳三・久家靖秀・冨井大裕・ジャンボスズキ」カスヤの森現代美術館/神奈川
 「Inside Outline 冨井大裕+奥村雄樹」KABEGIWA/東京
 「変成態ーリアルな現代の物質性」Vol.2 冨井大裕×中西信洋「揺れ動く物性」ギャラリーαM/東京
 「リニューアル」武蔵野美術大学美術資料図書館/東京、「壁ぎわ」現代HEIGHTS Gallery Den/東京
 2008 「BROKEN」TIME & STYLE MIDTOWN/東京、「5×5」万国橋ギャラリー/横浜
 アートプログラム青梅「空気遠近法・青梅-U39」青梅織物工業協同組合施設/東京
 「ニューバランス」gallery Archipelago/東京
 2007 「ニュー・ヴィジョン・サイタマ V 7つの眼×7つの作法」埼玉県立近代美術館/埼玉
 「pre」switch point/東京、「壁ぎわ」KABEGIWA/東京
 2006 「基準の技術」KABEGIWA/東京、「色と形」KABEGIWA/東京
 2005 「12 DIVERS AT THE MOUNTAIN GATE」旧山口履物店/東京
 「MATERIAL MIXTURE」node cube/東京
 「芸術の山/第0合/発刊準備公開キャンプ/立体編その1」NADiff/東京
 「cat's heaven...!」gallery Archipelago/東京
 「美術の星座 2005 Constellation of Art」ギャラリーくまい/東京
 「字界へー隘路のかたちー」長久手町文化の家/愛知
 2004 「conran show」OKADA STUDIO/愛知、「floating scale ー「スケール」を巡る旅ー」学食2F/愛知
 「space」U8 Projects/愛知
 2003 「栞展」藍画廊/東京
 2001 「minimum continuation //継続」exhibit LIVE/東京
 2000 「美術の星座 Constellation of Art 1998-1999-2000」なるせ美術座/東京
 「TRANSIT/経由・帯域」(第4回アート公募2000ガレリアラセン画廊企画賞展)ガレリアラセン/東京
 丹羽陽太郎×冨井大裕「机上の空論」ギャラリーマロニエ/京都
 1999 木村裕×冨井大裕「存在の家−見知らぬ私のために−」メタル・アート・ミュージアム─光の谷─/千葉
 「第4回アート公募2000」新木場SOKOギャラリー/東京
 「ほどけない神経の鍵穴」ギャラリー那由他/横浜
 1998 「対話する器」ギャラリー那由他/横浜
 1997 冨井大裕×丹羽陽太郎「Dramaturgie−すれ違う日常−」キッド・アイラック・アート・ホール/東京
 
 《コミッションワーク》
 2008 日吉の家(設計 田中裕之建築設計事務所)/神奈川
 
 《その他》
 2009 作品展示「福永信フェア」ジュンク堂書店・新宿店および池袋店/東京
 2008 版画集「壁ぎわ」(制作 Itazu Litho-Grafik)
 
 
 
  左から
 「ball sheet ball」アルミ板・スーパーボール:2006年:87×60×30cm:撮影/柳場大
 「four color sponges」スポンジ:2006年:149×34×34p:撮影/柳場大
 「20 nets and 80 clamps」エキスパンドメタル、クランプ:2009年:120.5×46×46cm:撮影/柳場大
 「ゴールドフィンガー」画鋲:2007年:181.5×181.5×0.1cm:撮影/柳場大
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