ゲルダ・シュタイナー&ヨルク・レンツリンガー 展覧会カタログ
水戸芸術館 現代美術ギャラリーにて開催(2012.2.11−5.6)のゲルダ・シュタイナー&ヨルク・レンツリンガーの展覧会カタログ。展覧会会場撮り下ろし写真も収録。
テキスト:ブルーノ・ビンゲリ(バーゼル大学 天文学者)、ジョナサン・ケイナー(占星術師)、古川聡(宇宙飛行士)、吉村昇洋(禅僧)、保明綾(医師学研究家)、市川寛也(妖怪研究家)、門脇さや子(水戸芸術館現代美術センター学芸員)
2012.4 / 水戸芸術館 / 124頁・オールカラー / A4 / 2,400円(税込)
佐内正史 ラレー
ラーメン16点、カレー16点の写真という、実にシンプルな構成で、テーブルに運ばれた被写体をフレームの中央に捉えた、ストレートかつ緊張感ある写真。料理のもつ質感や温度が、透明感のある光をまとって写しとられている。
被写体となるものとの関係の仕方を綿密にはかりながら、撮影時のルール設定をできるだけ明確に置く。慎重に佐内正史の「写真」を決定づけられていくこと、足掛け2年。スタイリストの伊賀大介とともにラーメン屋とカレー屋を巡りながら、「ラレー」を通して「写真」と向き合った1冊。
2012.3.31 / 対照+Match and Company Co.,Ltd. / 限定700部・エディションナンバー付 / 290×257mm / 64頁 / 写真:32点 / プロセス4色 / 糸縢並製本特製函入 / 3,990円(税込)
>> NADiff Gallery にて 佐内正史 ラレー 2012/4/6−5/6
写真分離派宣言
21世紀に入って十年。「写真」の輪郭がにわかに崩れている。
写真とは何か、写真の可能性はどこにあるのか。
我々は今、改めて問いたいと思う。 (以上、写真分離派宣言より一部抜粋)
フィルムカメラ市場の壊滅的な減退、デジタルカメラの普及による表現の劇的変化がなにをもたらし、なにを置き去りにしてきたのか。鈴木理策、鷹野隆大、松江泰治、清水穣、倉石信乃という、ある世代の優れた写真家・評論家による、「写真分離派」の活動記録。
「写真分離派」とは、写真家・鷹野隆大の呼び掛けによって結成された1963年生まれの写真家3名(鈴木理策、松江泰治)、評論家2名(倉石信乃、清水穣)によるゆるやかな同人グループ。2010年12月NADiff galleryでの展示を皮切りに、対談・展示を中心として活動を続けている。
倉石、清水によるテキスト、NADiff a/p/a/r/tで行ったトークイベントの収録のほか、鈴木理策、鷹野隆大、松江泰治の未発表作品も収載。
2012 / 青幻舎 / B5 / アートディレクション:秋山伸 / 128頁 / 1,890円(税込)
野口里佳 光は未来へ届く
ベルリンを拠点とし国際的に活躍する野口里佳の未発表・最新作を含む、IZU PHOTO MUSEUM「光は未来に届く」個展カタログです。近年、光それ自体を主題にする作家の新しい境地とともに、最初期の様々な工事現場を撮影した《創造の記録》全点までを収録しています。
最新作では、スライド・プロジェクション作品、シルクスクリーンを初めて発表するほか、プリント作品でも新たに実験的な探求を行っています。また一方で、20年に及ぶ作家活動に一貫する、小さな宇宙と大きな宇宙―微視と巨視を行き来する野口独自の視点をご覧いただける1冊。
テキスト:光田由里
2012 / IZU PHOTO MUSEUM・NOHARA / アートディレション:中島英樹 / 収録作品点数:50点 / 日・英バイリンガル/ 256×190mm / ハードカバー / 120頁 / 2,625円(税込)
ジャン=ミシェル・オトニエル マイ ウェイ
ジャン=ミシェル オトニエルの原美術館で開催の展覧会カタログ。
硫黄や蜜蝋を用いた初期作品から、色鮮やかなムラーノガラスを素材にした最新の立体作品まで約60点を一挙公開し、その25年の歩みを一望します。展覧会名「マイ ウェイ」はフランク シナトラの名曲より引用されたもので、周囲に左右されることなく自分の流儀で制作を続けてきたオトニエルの歩みを象徴しています。生と死、自由と苦悩、美と官能―ジャン=ミシェル・オトニエルの世界を一覧できる包括的な内容。
2012 / 原美術館 / 2,800円(税込)
細江英公 シモン 私風景
文=白石かずこ・加藤郁乎
2012 / Akio Nagasawa Publishing / 限定900部 / ハードカバー、クロス装、スリップケース入り / 写真点数36点 / 84頁 / 15,750円(税込)
椹木野衣 太郎と爆発 ―来るべき岡本太郎へ
第五福竜丸の被爆に触発され、核爆発を主題とする絵画をいくつも製作した岡本太郎。その2つの大作『明日の神話』と『太陽の塔』を中心に、人類の未来を探った芸術家の本質に迫る画期的論考。
2012 / 河出書房新社 / 190×134mm / 2,520円(税込)
ヤノベケンジ SUN CHILD
2012 / Akio Nagasawa Publishing / 257×210mm / 32頁 / 1,050円(税込)
森村泰昌 肖像経済
森村泰昌は、85年「肖像・ゴッホ」を発表して以来、一貫して名画の登場人物や女優、革命家などに自ら扮するというユニークな手法で、セルフ・ポートレート作品に取り組み、国内外で活躍しているアーティストです。
「なにものかへのレクイエム」シリーズにおいて、森村が扮した20世紀の偉人たち、レーニン、ゲバラ、毛沢東、アインシュタインらは、奇しくも実は紙幣の肖像画となっています。それら革命家達の肖像(森村のポートレイト)をもって、高度に発達した資本主義社会の血液のごとく流通している紙幣自体に森村自身が入り込むということは、一見諧謔的な側面も持ちつつ、資本主義経済そのもののポートレイト化とも言えるでしょう。「肖像経済、その他」と題し、経済と芸術にまつわる価値について考察したシリーズを中心に構成した一冊。
2011 / Akio Nagasawa Publishing / 308×219×160mm / 5,040円(税込)
ピーターマクドナルド 訪問者 BOOK2
金沢21世紀美術館で2011年4月から2012年3月までの一年を通しておこなわれたプロジェクトワークを収めた、作品ヴィジュアルも充実した記録集。
作品展示空間に設置されたポストに手紙を投函したひとりひとりへ、述べ1044通にもおよぶドローイングの返事を送るという〈サロン〉。全長約70メートルにおよぶ鑑賞者とともに描かれた壁画の前で行った、身体表現や音楽とのセッション〈ディスコ〉等、様々な形で作家とオーディエンスが交流したプロジェクトとなり、絵画から派生した新たな関係性を導き出しました。
他、金沢能楽美術館では「能」という日本の伝統芸術を描いた作品〈スクロール・ストーリー〉、金沢滞在のすべての体験を通じ、触発され、新たに描かれた100点以上にも及ぶ〈金沢ドローイング〉を収録。 ピーターの絵画が様々な訪問者たちと出会い、ダイレクトな対話を通じ、ジャンル、ジェンダー、国境、文化、日常と非日常という様々な境界を軽やかに超えた軌跡をご覧いただける1冊です。
2012 / FOIL / アートディレクション&デザイン:Åbäke・市川敦子 / ソフトカバー / A4判変型 / 136頁 / 2,625円(税込)
森山遊子写真集 遊子
編集:大田通貴 装幀:中島浩
2012.3.5 / 蒼穹舎 / 800部 / A4変型・並製本 / 78頁 / 作品点数 66点 / 2,940円(税込)
モニーク・フリードマン
フランスの現代美術作家、モニーク・フリードマンは、1970年代終わりから作家活動を開始し、色と光を中心に捉えた絵画表現を、顔料、パステル、紐、紙などの素材を用いて追求してきました。
本書は、金沢21世紀美術館で開催された個展でのサイトスペシフィックなインスタレーションや、これまでの代表作などを収載。展示風景を多数掲載し、作家へのインタビューやテキスト、フリードマンの作品の色彩や形態に連動させたカタログのブックデザインともに、同展を体感できる充実の内容です。
〈テキスト〉カミーユ・モリノー(ポンピドゥ・センター キュレーター)、吉岡恵美子(金沢21世紀美術館 キュレーター)
2012 / 赤々舎・金沢21世紀美術館 / アートディレクション:豊永政史 / 200×200 mm / 上製本 / 96頁 / 2,500円(税込)
佐内正史 パイロン
佐内正史の彷徨の終りと始まりを示唆する、新たな旅の幕開け。
水平に区切られたグラウンドと空の淡い境界、青すぎる空と木々の葉の緑のハレーション寸前のコントラスト、陶に描かれた鳥の絵柄の乳白色のまどろみ、薄闇の室内から眺めるぼんやりとした街の展望、それぞれの写真は彩度も明度も様々で、拡がりのあるフラットな色面のフィールドを併せ持ち、佐内の新たな色の発見が散りばめられている。非決定的で曖昧なフレーミング、ゆるやかな光の束を集めながら、名づけ得ない日常の断片を切り取った32点の写真。
佐内の自主レーベル〈対照〉で作られた本書は、判型、64ページ、写真32点という同じ仕様による写真集10タイトルを刊行するというプロジェクトの第一弾。
2011 / マッチアンドカンパニー+対照 / 700部限定、エディションナンバー付、特製函入り / 290×257mm / 写真32点 / 並製本 / 64頁 / 3,990円(税込)
ホンマタカシ その森の子供 mushrooms from the forest 2011
都市や子供をテーマにした作品を発表する一方で、山や海や草木などの自然を撮影した作品も多く発表してきたホンマタカシ。高い放射線量が検出された場所で撮影された森と野生のきのこ。土から採りだされたばかりのきのこは土を纏い、まるで標本のような整然とした構図で撮影されている。写された場所ともの見え方、関係についての写真による考察ともいえる、ホンマタカシ最新作。
*表紙は2種類からお選びいただけます(ブルー/ベージュ)
2012 / blind gallery / 950部限定 /B5変型 / ソフトカバー / 147点 / フルカラー / 288頁 / 4,500円(税込)
高橋恭司 津津と・・・異本 ザ マッド ブルーム オブ ライフ
詩人・作家のチャールズ・ブコウスキーに与えられたタイトル、『THE MAD BROOM OF LIFE』から18年、写真に備わる事柄を注意深く見つめる高橋は、路上での写真の発表や、私家本・写真集の刊行など、インディペンデントで何にも拠りかからない姿勢を保ちながら、写真への思索と展開を広げつつあります。
本書はゼロックスコピーで2冊の写真集を「複写」したイメージから成り、それらは写真が写され、印刷され、コピーされ、再び印刷されるという幾層にも重なるプロセスが介在していることを示しながら、複写された写真集とは全くの別物に異化させています。
近年新たに取り組んでいるゼロックスコピーを用いた作品は、イメージの複写、反復という写真の潜在的な側面を露にしながら、乳白色の淡い光を抱えた均質で、独特な浮遊感のある画面が作られています。写真というイメージの発生時に孕まれるプロセスを遡りながら、新しい写真の視座を見い出そうとする野心作。
2012/ コントラリード / 序文・伊藤俊治 / ブックデザイン・坂哲二 / 190×135mm / 48頁 / 2,940円(税込)
高橋恭司 フォトスクラッチペーパー 紅砂
裏面をメモ帳としても使える、写真8点を納めたマッチ型ミニ写真集!
2011 / 月刊人 / 写真8点×各2頁 / 75×45mm / 850円(税込)
高橋恭司 Pashmina
葉書として使えるカード型写真集、特製封筒入り!
2011 / 月刊人 / 特製封筒入・葉書型カード10枚セット / 1,500円(税込)
竹村京 Prosaic Verse
ベルリンを拠点に活動する作家・竹村京の、椅子やテーブル、クローゼットによって構成された家具のインスタレーション作品「prosaic verse」の、ドローイングを収めた作品集。
モノクロームのドローイングは、個人史にまつわる1920年から80年頃までの関心事から、市場で何百枚もの写真を収集し、竹村自身が一種の既視感を感じたシーンをもとに描き写されています。
個人の記憶が他者の記憶と交差し、見知らぬ人々をも巻き込みうる普遍的な記憶を呼び起こすものとして、曖昧な記憶のかけらを視覚化させる試みを行っています。
タカ・シイギャラリーでの個展「見知らぬあなたへ」に併せ刊行された1冊。
2012 / タカ・イシイギャラリー / 210×143mm / ソフトカバー / 図版35点 / 1,575円(税込)
清川あさみ コレクティング
アートディレクションから造形作品の制作まで幅広く活躍中のアーティスト、清川あさみの水戸芸術館で開催の展覧会公式カタログ。
2012 / 水戸芸術館・求龍堂 / 285×217mm / 99頁 / 2,625円(税込)
森山大道 Sunflower
森山大道の作品に映しこまれている「花」にまつわるイメージを、初期にさかのぼりさがしだし、選び抜いた60余点によって構成される写真集。64年に撮影されたバラの大輪は、2004年のカルティエ美術館展でメインイメージとしてフィーチャーされ、『犬の記憶 終章』(朝日新聞社/1998年)では、枯れて乾燥した向日葵が表紙である。2006年に刊行された写真集『凶区 Erotica』で、最後のページを飾ったのも向日葵…丘を覆いつくす無数の花々の写真は、同年に催された出版記念展での強烈なモチーフともなった。
本写真集のタイトル『Sunflower』が、作家の主要な被写体のひとつ、向日葵であると同時に、本書は、町口覚デザインによる『凶区』の最終ページからの続編でもある。
2011 / マッチ&カンパニー / 1,000部限定・エディションナンバー付・サイン入り / 写真64点/ 297×182mm / 上製本 / 88頁 / 5,775円(税込)
>> NADiff a/p/a/r/t にて 『Sunflower』出版記念クロストーク:森山大道×町口覚×本尾久子
田中敦子 −アート・オブ・コネクティング
Atsuko Tanaka. The Art of Connecting
イギリス、スペインを経て東京都現代美術館にて開催中(2012/2/4〜5/6)の田中敦子の回顧展カタログ。
初期作品をはじめ、前衛美術集団「具体美術協会」で発表された代表作「電気服」へとつながるドローイングなど、色彩豊かな図版が満載。会場では実体験できる作家自身の監修のもと再制作された作品「ベル」の全貌も詳説されています。
テキスト:加藤瑞穂、長谷川祐子、ロレンサ・バルボーニ / ジョナサン・ワトキンス
2011 / 東京都現代美術館 Cornerhouse Publication / 日英バイリンガル / 297×229mm / 222頁 / 2,000円(税込)
DAIWA PRESS Viewing room vol.12
〈FUMIHIKO OSHIMA: A RE-VIEW OF THE PEOPLE'S ART〉
テキスト:細井眞子、光田由里、清水穣
2011 / 大和プレス / 91頁 / 1,995円(税込)
DAIWA PRESS Viewing room vol.11
〈大衆絵画選抄〉
参加作家:金氏徹平、川上雅史、喜多順子、針宮由衣、南川史門、村上友晴、新見泰史、大竹竜太、五月女哲平、竹川宣明、田中巧起
テキスト:松井みどり、光田由里、清水穣
2011 / 大和プレス / 95頁 / 2,058円(税込)
ジェームズ・ウェリング WYETH
モノクロームの静謐なランドスケープ、抽象的なフォトグラムなどを用い、クリティカルな観点持ちながら丹念に作品を作りこむ写真家ジェームズ・ウェリング。シリーズ〈WYETH〉は、アメリカン・リアリズムの画家アンドリュー・ワイエスの作品をテーマに、ワイエスが描いた地を訪れ、写真によってその風景を再解釈した。ウェリングのカメラは薄曇りの光を精緻に捉えながら、暗部のトーンを豊かに引き出し、写されたものたちの物質、表面、ディティールを定着させ、見る者にそれらの存在自体を強固に指し示しています。
被写体のなにかを追求するのではなく、その被写体に深くわけいっていくことによって、光と形象を紙に感光させる写真という媒体の意味を問う。写真表現の本質的な問いにむかう思索の道すじを、ウェリング自身による撮影ノートとともにご覧いただけます。
WAKO WORKS OF ARTでの〈WYETH〉展にあわせ、刊行された瀟洒な写真集。
2012 / WAKO WORKS OF ART / 写真26点 / 英語(日本語訳リーフレット付) / 52頁 / 1,575円(税込)
内藤礼・西沢立衛・鈴木研一 豊島美術館 写真集
瀬戸内海を望む豊島唐櫃(からと)の小高い丘に建設されるアーティスト・内藤礼と建築家・西沢立衛による「豊島美術館」。休耕田となっていた棚田を地元住民とともに再生させ、その広大な敷地の一角に、水滴のような形をした建物が据えられてます。
西沢の作り出す有機的で広々とした空間に、内藤礼の作品の繊細かつ強靭な佇まいが呼応する様を、写真家・鈴木研一が写し取っています。
瀬戸内の空の下、あらわれる豊かな光と色を丁寧に再現した美しい一冊。
2011 / millegraph / 企画・編集・装幀 富井雄太郎 / 2000部限定 / 3,150円(税込)
抽象と形態 何処までも顕れないもの
モノクロームで描かれた人物画が見るものに強い印象を与える五木田智央。眼には見えない現実を写し取ろうとするスウェーデン生まれの写真家アンダース・エドストローム。柔らかな色彩と繊細な形態が溶け合う絵画を描く角田純。静謐で深みのある色面に光の本質を求めるフランシス真悟。水面に映る多彩な情景をダイナミックに描く野沢二郎。遠い記憶の心象風景を絵画空間に呼び起こす赤塚祐二。そして、重厚な油絵の質感の中に色彩の形を探求する吉川民仁。
上記、現代の7人の作家たちの最新作とともに、モネ、ピカソ、ブラック、ヴォルス、モランディ、サム・フランシス、アド・ラインハート、サイ・トゥオンブリーなど、20世紀美術に多大な影響を与えた画家たちの作品を同時に展示・構成し、抽象絵画の「対象の本質を如何に顕すのか」というテーマを探った展覧会公式カタログ。
2012 / DIC川村記念美術館・TORCH / ブックデザイン・角田純 / 日・英語 / 124頁 / 2,100円(税込)
クリスチャン・マークレー Scrolls
マークレーの最新作〈Scrolls〉は、文字のかたちや大きさにより音を物質化するオノマトペを絶妙にコラージュし、漫画のストーリーから音のもつダイナミズムを抽出して平面に封じ込めています。漫画のオノマトペの素材に加え、マークレーが世界中から集めた布地をコラージュし、布地のパターンはオノマトペと共鳴したり、反発したりするように配置され、大判の掛け軸に表装された作品は快活なリズムを生み出しています。
多種多様な出自のものを一切合財にリミックスし、コラージュを仕立て上げあげるというマークレーの手法から、絵画への考察をもみてとることができる最新作シリーズ。
ギャラリー小柳、〈Scrolls〉展にあわせて刊行された作品集です。
2012 / GALLERY KOYANAGI / ブックデザイン・近藤一弥 / 240×148mm / 45頁 / 2,310円(税込)
石子順造的世界 美術発・マンガ経由・キッチュ行
美術評論を主軸としながら「表現」と呼ばれる領域を生活者のレベルから具体的に捉えようと試み、いわゆる「美術」を超えてマンガや演劇、芸能、果ては誰も気にとめない「ガラクタ」の類いにまで論の対象を広げた評論家・石子順造(1928―1977)。
ひとりの評論家のきわめて多岐にわたるその視点を紹介するとともに、石子の眼を通じて1960年代から1970年代にかけての、ひいては日本の文化を眺め、再考する同名タイトルで開催された展覧会の公式カタログです。豊富な図版資料に加え、担当学芸員の成相肇によるテキストは必読。
2011 / 府中市美術館・美術出版社 / 267×186mm / 304頁 / 2,100円(税込)
石子順造 サブカルチャー論集成
従来にない戦後大衆文化史と「表現の近代」を問う角度からサブカルチャー論をアクチャルな思想に高めながら、70年代に惜しまれつつ早世した著者の、キッチュ論も含めた今では入手困難な諸論考までを集成した、待望の1巻本著作集。
2011 / 小学館 / 四六判 / 384頁 / 2,835円(税込)
横山裕一 カラー土木
新刊「カラー土木」は全12話のストーリーを収録した日米同時刊行の最新漫画集です。工事現場、道路や建築、ダムの作業風景に寄せた関心から描かれ、その独特なる横山裕一の世界を余すところなく堪能できる一冊で、巻末の付録となる横山裕一自身による全編の懇切丁寧な解説・図説も必読。
2011 / Picture Box+NANZUKA UNDERGROUND / ソフトカバー / 204頁 / 4,200円(税込)
特装版 限定150部
【内容】通常版本体 + オリジナル・ペインティング
オリジナル・ペインティング: キャンバス地 / アクリル絵具 / 約20×14cm / 10,500円(税込)
*お問い合わせ下さい→ NADiff a/p/a/r/t まで
mail:webshop@nadiff.com tel:03-3446-4977
>> NADiff a/p/a/r/t にて 横山裕一「カラー土木」スペシャルエディション ブックフェア
石川直樹 世界をみにいく
石川直樹が、世界各地を旅して目にした景色、吸いこんだ空気を収めたフォトブック。すべてのページがポストカードとしても使える仕様で、本のカバーを広げると石川直樹の足跡を記した世界地図に。カバー裏面には各地の紹介や旅の思い出などのテキストを収載。
収載テキスト:石川直樹「届かなかった手紙」、糸井重里「石川直樹という旅人。」
2012 / リトルモア / ポストカードブック仕様 / 210×100mm / 120頁 / 1,890円(税込)
齋藤陽道 感動
人物、動物、静物を真っ向から写し取ったポートレートは、光と躍動感ある生き生きとした表情をみせています。社会的にマイノリティとされる人々、祭りごとの景色、車椅子にのせられた赤ん坊など、非日常、非標準的な人物や風景が対象になり、一見すると見落としてしまいそうな日々の異和を呼び戻します。
第33回キヤノン写真新世紀優秀賞を受賞するなど、若い世代で注目される写真家の初めての写真集。
2011 / 赤々舎 / ブックデザイン 寄藤文平 / 並製本 / 285×220cm / 140頁 / 3,150円(税込)
ミヤケマイ 膜迷路
ハニカム構造の作品群や日本美術のDNAをうけつぐ掛軸など、光と陰をたくみに用いながら天衣無縫に展開するミヤケマイの“2.5次元”世界を堪能する決定版作品集。
寄稿:浅井俊裕(水戸芸術館現代美術センター芸術監督)、内田真由美(アートコーディネーター)、中島利充(壺中居)、萩尾望都(漫画家)
2012 / 羽鳥書店 / A4判・並製本 / 136頁 / 5,040円(税込)
松井冬子 世界中の子と友達になれる
画家・松井冬子の、初の大規模展公式カタログ。
松井冬子(1974年静岡県森町出身)は、油彩画を学んだのち、日本の古典絵画の技法に、表現上の魅力と可能性を見いだし、芸術表現が呼び起こす精神的肉体的な「痛み」を始点として、恐怖、狂気、ナルシシズム、性、生と死などをテーマに挑発的とも言える作品を制作してきました。その原点的作品ともいえる、2002年の作品「世界中の子と友達になれる」を軸に、代表的な本画の作品、試行錯誤の軌跡を伝える下絵、厳密に描き込んだデッサンなど等、新作を加えた約100点を掲載。
2011 / 横浜美術館・エディション・トレヴィル / 230×230cm / 192頁 / 3,000円(税込)
福井篤 last night I dreamt somebody stole my mushroom
夢遊病者のような少女、森やキノコ、湖畔や人気のない道などといった風景やモチーフを、繊細な色彩の広がりをもたせながら、暗がりの中から光を導き出すかのような幻想的な風景描写で作品世界を構築するペインター・福井篤の初の作品集。2000-2010年の仕事を収録。
テキスト寄稿:加藤磨珠枝、デイヴィッド・シルヴィアン、奈良美智
2012 / 小山登美夫ギャラリー / 30.5×22.5cm / ソフトカバー / 135頁 / 5,040円(税込)
谷崎一心
極めて写実的な描写ながら、独特なる筆致で豊かな絵画表現を見せる谷崎一心の作品集。
2011 / 谷崎一心 / ブックデザイン:秋山伸 / 32頁 / 3,990円(税込)
所沢ビエンナーレ 引込線 2011
埼玉県・所沢市にて2年に一度、主に所沢市在住の美術家が中心となり、作家たち自身が主体となり開催する展覧会〈所沢ビエンナーレ2011〉公式カタログ。出展作家の選出を伊藤誠、海老塚耕一、遠藤利克、岡崎乾二郎の4氏が行い、参加作家30名と、カタログ執筆者20名の論考をもって作られる本企画。
展覧会出品作家:伊藤誠、海老塚耕一、遠藤利克、岡崎乾二郎、荻野僚介、利部志穂、清岡正彦、佐藤万絵子、篠崎英介、鈴木繭子、高見澤文雄、田中七星、タムラサトル、鶴崎いづみ、戸谷成雄、冨井大裕、中崎透、中山正樹、西浜琢磨、橋本聡、フジモトアヤ、前野智彦、水谷一、ミルク倉庫、箕輪亜希子、山下香里、山路紘子、横山裕一、吉雄介、渡辺望
執筆者:荒川徹、石崎尚、石川卓磨、井上幸治、岡崎乾二郎、沢山遼、高嶋晋一、谷新、中井悠、中林和雄、中村英樹、成相肇、西村智弘、早見堯、平井亮一、前嵩西一馬、松浦寿夫、松本透、峯村敏明、森啓輔
2011 / 所沢ビエンナーレ / B5 / 336頁 / 2,625円(税込)
北九州ビエンナーレ 移民 2011
北九州国際ビエンナーレは、近年世界中で開催されている大型の博覧際的な様相を呈してきた他のビエンナーレの問題点や、既存の枠内にあるアートのあり方を批判的に検討しながら、北九州固有の歴史や地理的な条件を踏まえつつ、新しいアートのかたちを創造していくことを目的として、2007年に北九州市門司港地区で始まりました。
第三回目となる北九州国際ビエンナーレ2011では、前回に引き続き、文化、産業のグローバル化にともない、世界各地で大きな問題となっている「移民」をテーマに北九州市八幡東地区を中心に開催。世界各地、日本、あるいは北九州に存在する移民の歴史や現状について、さまざまな領域からのアプローチを試みます。
参加アーティスト:オラ・ピアソン(スウェーデン)、クンスト・リパブリック(ベルリン)、古郷卓司(日本)、佐々木玄(日本)、ショーン・スナイダー(ベルリン在住)、ジョン・ミラー(アメリカ)、セカンド・プラネット/宮川敬一+外田久雄(日本)、フェデリコ・バロネッロ(イタリア)、マイク・ボード(スウェーデン)、ヨンへ・チャン・ヘヴィー・インダストリーズ(韓国)
2011 / アート・インスティテュート北九州 / 155×215mm / 2,000円(税込)
日常/ワケあり展 カタログ
神奈川県民ホールギャラリーで開催され話題となった「日常/場違い」展(2008年)から3年の時を経て、ニューヨークで活動する若手アーティスト3名を紹介しています。
日常の中にある様々な要素を汲み取りながら、インスタレーションをつくる3作家の交差と連なりを、神奈川県民ホールギャラリーの個性的な展示空間で展開。展覧会時の写真も収録。
参加作家:江口悟、田口一枝、播磨みどり
2011 / 神奈川県民ホールギャラリー / B5判 / 128頁+別冊24頁 / 2,200円(税込)
画家たちの二十歳の原点
明治から平成までの画家54人の二十歳を作品と言葉でたどる。すべてが画布にたたきつけられていた「画家たちの二十歳の原点」。青春という混沌、孤独、真剣さとからまわり。野見山暁治、窪島誠一郎、横尾忠則、森村泰昌、大竹伸明、O JUN、会田誠、山口晃書下ろしエッセイ収録。
2011 / 求龍堂 / 21 x 15cm / 296頁 / 3,150円(税込)
ハンス・ウルリッヒ・オブリスト アイ・ウェイウェイは語る
「もし芸術家たちが社会の良心を裏切ったら、人間であることの根本原則を裏切ったら、いったい芸術はどこに立っていられるんだい?」
ハンス・ウルリッヒ・オブリストが何年にもわたって取り組んできた連続インタビューで、アイ・ウェイウェイ(アーティスト、建築家、キュレーター、出版人、詩人、都市計画家)が語るのは、いわゆるアートの言葉ばかりではなく、陶芸、ブログ、自然、哲学など、無数の影響関係におよぶ。
今日の中国政府についての言及も含めた、注目のインタビュー集。
巻末テキスト:坪内祐三 / 翻訳:尾方邦雄
2011 / みすず書房 / 188×128mm / 200頁 / 2,625円(税込)
Ricarda Roggan SET RESET EXITS SEDIMENTS
リカルダ・ロッガンは1972年旧東ドイツ、ドレスデン生まれ。ライプツィヒ視覚芸術アカデミーで写真を学び、2004年修士課程修了。2005年に東京国立近代美術館で開催された「ドイツ写真の現在―かわりゆく『現実』と向かいあうために」では、最年少の出展者として注目を集めた。
本書では〈SET〉、〈Reset〉、〈EXITS〉、〈SEDIMENTS〉の4つのシリーズを収録。
〈SET〉(設置)は制作のために作られた撮影用のセットを被写体として撮影したもの、〈Reset〉(再設置)は長い間放置され埃や煤を被ったレースゲーム筐体を、〈EXITS〉は人工的に、あるいは自然に形作られた洞窟を、そして〈Sedimente〉(堆積物)は遺跡発掘現場のような場所をそれぞれモチーフにしています。それらの事物や場所はすでにその役割を終えたか、終えつつあるか、あるいは打ち捨てられ、何の機能も持たなくなったものとして、存在しているものばかりです。それぞれモチーフはさまざまですが、人間の行動と時間の痕跡へと向けられる彼女の関心を通して、過ぎ去った様々な問題を現在から見つめ直します。
2011 / Spector Books / 日英バイリンガル / 32×22cm / 64頁 / 2,000円(税込)
Tim Barber WELCOME TO EARTH
洗練されたまなざしで、ありふれた情景の中に潜む複雑な美しさを見い出すポートレートや、風景写真で注目を集めるティム・バーバー。
何気ない日常の中を切り取ったと思われる写真には、一見無造作に撮影されたかのようでいて、驚くほど冷徹で、そしてデリケートに被写体を捉えようとするバーバーの独特な距離感があらわれています。2011年YUKATSURUNO個展に際し刊行した一冊。
2011 / YUKA TSURUNO / 29.7×21cm / 92頁 / 3,675円(税込)
細江英公 / 三島由紀夫『薔薇刑』完全復刻版

ナディッフが版元となり刊行した、細江英公 三島由紀夫の伝説的な写真集「薔薇刑」の完全復刻版。
1963年発行の初版「薔薇刑」のグラヴィア印刷の黒を、現在のオフセット印刷の技術で限りなく忠実に再現しました。細江英公氏、杉浦康平氏の監修を仰ぎ、細部まで完璧な仕上がりです。
原著:集英社 1963年発行 写真家:細江英公 序文と被写体:三島由紀夫
協力モデル:江波杏子、土方巽ほか 装本および写真構成:杉浦康平
原著サイン(細江英公、三島由紀夫)、ビニールカヴァー、外函にいたるまでの完全復刻。
復刻版奥付に細江英公のサイン、落款印、手書き番号入り
限定:500部 制作指揮:大沢類 監修:細江英公、杉浦康平
2008 / ナディッフ / 本体 280×425mm / 約2kg /
輸送用段ボール入り
頒価:平成21年1月31日まで 52,500円(税込) 平成21年2月1日より 57,750円(税込)
『薔薇刑』特設サイト >>
「マリオ・ジャコメッリ Mario Giacomelli」

「知られざる鬼才 マリオ・ジャコメッリ」展(東京都写真美術館 2008/3/15-5/6)と同時出版。終生印刷業に携わったジャコメッリの、「印刷に対する憶い」に捧げる図版印刷。年譜、展覧会、出版物の資料も充実。
テキスト:多木浩二「ジャコメッリの詩学」, エンツォ・カルリ「内なる心に問いかけて」
2008 / ナディッフ / A4判 / 108頁 / 2,500円(税込)
大竹伸朗 『大竹伸朗 全景 1955-2006』
東京都現代美術館の企画展示室全フロアを使用して開催された、大竹伸朗の空前絶後の大回顧展「大竹伸朗 全景 1955-2006」(2006/10/14−12/25)の全内容をカバーした展覧会カタログです。展示作品全点(約2,000点)を掲載。あわせて会場風景写真も収録されます。年譜、出版本・手製本・音の仕事まで完全網羅した資料編も充実。大竹伸朗によるエッセイ「見えない音、聴こえない絵」も収録。
発行: グラムブックス
編集: 東京都現代美術館 / グラムブックス / ベイスギャラリー
テキスト: 大竹伸朗/ 湯浅学(音楽評論家)/薮前知子(東京都現代美術館学芸員)
資料編作成: 岡村恵子(東京都現代美術館学芸員)
ブックデザイン: 池田進吾(67)
[付録CD]
・ 遠隔演奏ノイズバンド《ダブ平&ニューシャネル》の演奏を収めた『拾熱』
・ 展覧会場での演奏を収録した音源
308×230mm / 約1,200頁 / 約6kg / CD2枚付 / ハードカバー / 特製ケース / 9,450円(税込)
送料+代引手数料: 1,315円(税込)
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